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淫夢売ります
第32章 仮面の夜会:オートマータ

それを聞いて少し安心した。相変わらず周囲には淫靡な気配が満ちている。ちらっと右手を見ると、男性に後ろから抱え込まれるようにして全裸の女性が喘ぎ声を上げていた。その陰部のあたりに目が行ってしまう。そこには男性の猛った怒張が深々と突き刺さっていた。照明は薄暗いが、まったくないわけではない。下から打ち上げられるようにして、小さく跳ねる女の姿勢によっては、その部分にキラキラと淫らな体液がきらめているのが見えた。
ゴクリ、と喉を鳴らす。
「あそこがジュエの貸出カウンターです」
そこには白を基調として、顔の横に翼が広がっているような形のマスクをしたフォーマルなベストに身を包んだ女性が立っていた。あのマスクがおそらく『天使』のそれ、なのだろう。つまり、あの女性はこの店のスタッフということだ。
女性が立っている奥には3段くらいの棚があり、立派な男性の性器を模したような張り型や、女性が使うであろう、いわゆるピンクローターのようなもの、少し長めのポコポコと丸い数珠のようなものが連なった私には何に使うのかよくわからないものなどが置いてあった。右側に目を移すと、革製の手枷や先が幾重にも分かれたムチのようなもの、これもまた用途がよくわからない紐状のものなどが展示されていた。
「好きなおもちゃの貸出ができるというわけです」
用途がわからないものも多数あるが、あれらが性的な行為に用いられるものであるということはわかる。なるほど、セックス・トイ・・・で、ジュエ(おもちゃ)というわけか。
「こちらはバーカウンター。スナック程度の食べ物もありますが、メインはアルコールですね。珍しいものでは『媚薬入り』なんてのもあります。お酒が苦手ならノンアルコールもありますよ」
さあこちらに、といって、広場を横切ってカウンターなどが立ち並ぶスペースと反対側に手を引かれる。
「ここはピエスと言われるところです。ソファやマットなどがあります。ご覧の通り、低い仕切りもありますので、プレイをするのにうってつけです。他の人の気配を感じながら交わるのにはよいところです・・・ほら、あちらをご覧なさい。」
ファイが示した方を見ると、ホールの真ん中よりも暗くなっているところで、ひとりの女性が二人の男性を『相手』にしているのがわかる。
ゴクリ、と喉を鳴らす。
「あそこがジュエの貸出カウンターです」
そこには白を基調として、顔の横に翼が広がっているような形のマスクをしたフォーマルなベストに身を包んだ女性が立っていた。あのマスクがおそらく『天使』のそれ、なのだろう。つまり、あの女性はこの店のスタッフということだ。
女性が立っている奥には3段くらいの棚があり、立派な男性の性器を模したような張り型や、女性が使うであろう、いわゆるピンクローターのようなもの、少し長めのポコポコと丸い数珠のようなものが連なった私には何に使うのかよくわからないものなどが置いてあった。右側に目を移すと、革製の手枷や先が幾重にも分かれたムチのようなもの、これもまた用途がよくわからない紐状のものなどが展示されていた。
「好きなおもちゃの貸出ができるというわけです」
用途がわからないものも多数あるが、あれらが性的な行為に用いられるものであるということはわかる。なるほど、セックス・トイ・・・で、ジュエ(おもちゃ)というわけか。
「こちらはバーカウンター。スナック程度の食べ物もありますが、メインはアルコールですね。珍しいものでは『媚薬入り』なんてのもあります。お酒が苦手ならノンアルコールもありますよ」
さあこちらに、といって、広場を横切ってカウンターなどが立ち並ぶスペースと反対側に手を引かれる。
「ここはピエスと言われるところです。ソファやマットなどがあります。ご覧の通り、低い仕切りもありますので、プレイをするのにうってつけです。他の人の気配を感じながら交わるのにはよいところです・・・ほら、あちらをご覧なさい。」
ファイが示した方を見ると、ホールの真ん中よりも暗くなっているところで、ひとりの女性が二人の男性を『相手』にしているのがわかる。

