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淫夢売ります
第32章 仮面の夜会:オートマータ
中は薄暗く、天井から暗幕のようなものが何条も垂れ下がっていた。そこに月や星、星座をモチーフにしたような銀の飾りがぶら下がっている。夜空を表現している、といったところだろうか。店内は幅が狭く、少しひんやりとしている。奥の方に少し厚手の黒いカーテンが引かれていた。

「いらっしゃいませ・・・奥にお入りください」
奥から女性の軽やかな声がした。一瞬店内の若干不思議な雰囲気に呑まれかけていたが、その声で三人ともホッと安心する。

優里がカーテンをめくると、そこには長い絹のような黒髪をたたえた、色白の美しい女性が座っていた。白のブラウスに黒いリボンをあしらっている。下は黒のフレアスカートで私と同じような白黒ファッションにも関わらず、なんというか、とても『きれい』だった。

「おや・・・お3人様ですね・・・皆様、はじめまして、ででしょうか。私はここの店主でユメノと申します。・・・本日のご用向きは何でしょう?」
ユメノがにこりと笑う。その笑顔にドキリとする。それは、美しかったから、ではなく、その目があまりにも黒く、まるで人形のようだと感じ、一瞬、怖いとすら思ってしまったからだ。

「夢って・・・買えるんですか?」
優里が言ったその言葉で、私ははっと我に返る。優里の横では、亜希子がニヤニヤと興味深そうな笑みをこぼしていた。
狭い店内なので、三人並ぶわけにはいかない。私だけ二人より後ろに立っている形だ。二人は、ユメノのあの目に気づいていない?それとも、あれは私の見間違いなのだろうか?ふたりの身体の隙間から見えるユメノの顔をもう一度見てみる。

あれ?

ユメノの目はなんということはない普通の目だった。
やっぱり見間違いだったのだろうか?

「はい、ご購入できますよ。ただ、大変プライベートなものですので、3人様同時というわけにはいきません。お一人ずつでいいですか?」
ユメノが言った。
それはもちろん構わない、ということで、相談の上、優里、亜希子、私、の順でユメノと話をすることになった。優里が話している間は、私と亜希子はカーテン手前のスペースで待っていることになる。
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