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淫夢売ります
第32章 仮面の夜会:オートマータ

【仮面の夜会】
「ねえ、噂なんだけどさ」
優里が言った。
ママ友たちは噂話が大好きだ。今日も、スイミングスクールの待ち時間、他愛のないおしゃべりに花が咲く。
長男と長女は同じスイミングスクールに通っている。クラスが違うが同じ時間で助かる。送迎が一回で済むからだ。二人と同じ小学校に通う息子を持つ母親、松下優里、このスクールに来て初めて知り合いになった、武内亜希子、ここに私を含めた3人は、子どもの年も近く、スクールのクラスも同じなので、よくお喋りをする仲になった。
最初は子どもたちを見る事ができる観覧席でおしゃべりをしていたが、次第に近くのカフェでお茶をしながら待つことが多くなってきた。今日も、スクール近くのカフェ『13Cafe』でお茶をしながらおしゃべりをしていた。
優里の言う噂というのは、芸能人の不倫話でもなければ、同じ小学校のお父さんの事業が失敗したらしいというものでもなかった。
「夢占モルフェって知ってる?」
「知らない・・・何?占いやさん?」
亜希子は三人の中では多分一番若く、ショートヘアで小柄ながら、わりと胸が大きい女性だった。さっぱりとした性格で、付き合いやすい人柄だ。あまり噂には興味はない感じだけど、おしゃべりはしたいみたいで、よく付き合ってくれていた。かく言う私もあまりゴシップみたいな話は好みではない。
「うん、占いもしてるみたいなんだけど、『夢』が買えるって、都市伝説あるんだよね」
優里は三人の中では一番おしゃべり好きだ。髪は長く、編み込みをしていてなかなかに愛嬌のある顔をしている。背が高く、スタイルもいいので、羨ましいなといつも思っていた。ただ、若干おしゃべりにいつも毒があるのには辟易するときもある。
そんなゴシップ大好きな彼女にしては、『都市伝説』という今日の話題は珍しいものだと思った。
「夢を売ります・・・って、新興宗教か、インチキな詐欺師かな?」
亜希子がちゃかして笑う。
「ううん、そういう、将来の夢、的なのではなく、夜見る夢だって。好きな夢見れるってことみたいよ」
夢が買える・・・?不思議な話だ。
「ねえ、噂なんだけどさ」
優里が言った。
ママ友たちは噂話が大好きだ。今日も、スイミングスクールの待ち時間、他愛のないおしゃべりに花が咲く。
長男と長女は同じスイミングスクールに通っている。クラスが違うが同じ時間で助かる。送迎が一回で済むからだ。二人と同じ小学校に通う息子を持つ母親、松下優里、このスクールに来て初めて知り合いになった、武内亜希子、ここに私を含めた3人は、子どもの年も近く、スクールのクラスも同じなので、よくお喋りをする仲になった。
最初は子どもたちを見る事ができる観覧席でおしゃべりをしていたが、次第に近くのカフェでお茶をしながら待つことが多くなってきた。今日も、スクール近くのカフェ『13Cafe』でお茶をしながらおしゃべりをしていた。
優里の言う噂というのは、芸能人の不倫話でもなければ、同じ小学校のお父さんの事業が失敗したらしいというものでもなかった。
「夢占モルフェって知ってる?」
「知らない・・・何?占いやさん?」
亜希子は三人の中では多分一番若く、ショートヘアで小柄ながら、わりと胸が大きい女性だった。さっぱりとした性格で、付き合いやすい人柄だ。あまり噂には興味はない感じだけど、おしゃべりはしたいみたいで、よく付き合ってくれていた。かく言う私もあまりゴシップみたいな話は好みではない。
「うん、占いもしてるみたいなんだけど、『夢』が買えるって、都市伝説あるんだよね」
優里は三人の中では一番おしゃべり好きだ。髪は長く、編み込みをしていてなかなかに愛嬌のある顔をしている。背が高く、スタイルもいいので、羨ましいなといつも思っていた。ただ、若干おしゃべりにいつも毒があるのには辟易するときもある。
そんなゴシップ大好きな彼女にしては、『都市伝説』という今日の話題は珍しいものだと思った。
「夢を売ります・・・って、新興宗教か、インチキな詐欺師かな?」
亜希子がちゃかして笑う。
「ううん、そういう、将来の夢、的なのではなく、夜見る夢だって。好きな夢見れるってことみたいよ」
夢が買える・・・?不思議な話だ。

