この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淫夢売ります
第30章 白の花園:記憶の鍵
☆☆☆
黒いビロードの暗幕が幾重にも垂れる薄暗い店内。

白いロングスリーブのブラウスに黒いリボン、そして、同じく黒のフレアスカートを身につけたロングヘアの女性が、一枚のカードを弄んでいた。

カードの裏は赤
表には草原にぽつんと立った白木の扉を女性が開こうとしている、そんな図案が描かれていた。
女性の両の目は、まるで濡れたオニキスのように黒かった。すべての光を吸い込んでしまうくらいの黒。その目を歪めて、女性は笑う。

ここは夢占モルフェ。
淫らな夢を売る、女店長『ユメノ』の店。

彼女は自分の売った夢から欲望を貪る。
今日、喰った欲望も、濃厚であり、彼女はとても満足していた。

「この分じゃ、次が最後の夢になっちゃうわ・・・
 とても、残念だけど」

くるくるとカードを弄ぶ。
『草原に立つ扉を開こうとしている女性』のカード
真実の発見を意味するカードだった。

「まあ、それがあなたの欲望なら・・・仕方ないわね」

料金分の欲望はいただけたしね。
そう、ユメノはひとりごちした。
/405ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ