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The Bitch (ザ、ビッチ)
第8章 エピローグ  『わたしの好きに...』
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「そ、それ…だけ……な…の……」

「………」

 わたしは、その和哉の指先に、自らの指先を絡めさせ…
 ゆっくりと、さかのぼらせていく。

『悠里さんの、好きなように…』

「こ、これだけ…で……」

「……え…」

「これだけで…いいの?……」

『悠里さんらしく…』

「あ…い、いや……」

 わたしは、和哉の目を見つめ…

「や、やっぱり…」

「………」

 逸れずに、見つめ…

「やっぱり…わたし…なんだぁ………」

「あ……」

 心が…

 疼き…

 昂ぶり…

 絡めた指先が、熱くなり…

 触れている、ストッキングがじわりと滲む。

「ふぅん…」

「え…」

「あの時もさぁ……」

「………」

 あの時も、そうだった―――

「ねぇ…」

「は……」

「わたしとさぁ……」

 お互いに、逸れずに…

「わ、わたしと…シたい?……」

「あ……」

「わたしと、シたいんでしょう」

「……ぁ…は、はい……」

『悠里さんらしく…』

「えっ、どうなのっ」
 
「あ、はい、ゆ、悠里さんと、したいっす」

『悠里さんの好きに…』

「ふぅん、そうかぁ…」

 絡めた指に、力を込め…

「じゃあ…さぁ……」

「………」

 和哉は、逸らずに、見つめてくる。

「じゃぁさぁ…
 三回……できるわよねぇ………」

「は、はいっ、できるっす」

 それは、初めての夜の会話―――

「ほんとかなぁ…」

「は、はい…できるっす」

「…ホント…かなぁ…」

「は、はいっ、ホントっす…
 ま、麻耶とも、三回シたし…あっ……」

「え、あら…」

 そんな和哉らしさに…

 完全に、心の鎖が、緩んだ。

「あ、い、いや…」

「うん、いいわ、それでいいの…」

「え、あ…」

 そう、それがいいんだ…
 
 だって、初めには、戻れないから―――

「じゃぁ、出ようか……」

「は、はいっ」
 わたしは、和哉の手を引き、立ち上がる。

 だけど…

「………」

 一瞬、その手を引き…

「やっぱ、やめとく?」

 天の邪鬼が、囁く…
 
「いやっ、ダメっす、やめないっす」

「ふ…」

 この和哉らしさが………

「うん…ま…いいわ………」

『今に、分かりますよぉ…』

 彩ちゃんの声が……
 ぐるぐると、心の中で、巡っていた―――


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