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The Bitch (ザ、ビッチ)
第8章 エピローグ  『わたしの好きに...』
 9
 そんな彼にそのままに、そして股間を惰性で擦りながら、再確認の意味で見つめる。

 ん?…

 だが僅かに唇を開き、ストッキングの爪先を受け入れるかの様な、微かな舌先の動きは感じてきてはいた…
 そして目は変わらずに快感の揺らぎに濡れている。

 な、なに?…
 イヤなのか?
 イイのか?
 まるで読めない。

 確かに今までの経験によれば…
 ストッキング脚の爪先を舐める、舐めさせられる…そんな行為は二つに一つという、はっきりとした反応に別れていた。

 それは嬉々として受け入れるか…
 イヤで拒否、拒絶するか…というはっきりとした反応であった。

 それはそうであろう…
 一日中履いていたであろうヒールを脱がし、直接舐めるという行為は『ストッキングフェチ』という、ある意味、特別で、特殊な性癖嗜好からの性衝動でなくては出来るはずのない行為、愛撫だから。

 だがそれはストッキングフェチな性癖嗜好者の皆が嬉々とする…
 特別なご褒美であり、最高のご馳走といえる。

 だからこそ、ストッキングフェチ適合性としてのテストであり…
 踏み絵といえるのだ。

 だけどこの彼の、曖昧な反応は…
 判断が難しい。

 イイのか?
 イヤなのか?
 それは今のわたしには大切であり、大事なこと…

 なぜなら今夜は、わたしの『和哉ショック』つまりはビッケとの完全決別であり、ビッチによるセックスのリハビリだから…

 だからこそ、ハードな、ストッキングラブに愛されたいから…

「……………」

 わたしは黙って…
 爪先を押し付けたままに、彼の目を見つめ、唇を、舌先の感触を感じ、観察、確認していく。

「あぁ…………」
 だが彼は、そんなわたしの視線に気付き…
 うっとりとした快感に目を揺らがせ、濡らしたままに見つめ返してくる。

 え、なに?、どっちなの?…
 その目を見ると、いや、見れば見るほどに解らなく、迷ってしまう。

 決してイヤではない…
 だけど、嬉々としては受け入れてるわけでもないみたいな…

「…………………」

「あぁ………あ……」
 だが、彼は、揺らぎ、微妙に舌先を動かし、小さく震え、なんともいえない喘ぎを漏らしてくるのだ。

 わたしの心は、ますます迷走してしまう…

 いったいどっちなの?…と。

 だが、突然、彼が…

 ビクッと震えた。



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