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”She”
第1章 1
ただのバイトの先輩と後輩の関係は三か月くらい続いた。

会うたびに僕は梨花さんのことが好きになって行った。
とにかくかわいい。僕の好みにドストライク。

休憩室から聞こえるきゃはははって笑う声も好き。

ランチピークにすっごい真剣にセンターで仕切ってるときはカッコよくて、そのギャップがまたたまんない。

「文哉君、31番にこれ運んで!」

って料理渡されて、行こうとすると梨花さんの手が僕の尻を叩くんだ。

これが、「さあ、行け」って合図なんだけど、どうやら梨花さん自分のその行動に気づいてないみたいで。

おいおい、仕事中に男子の後輩のお尻触っちゃまずいです・・・。

いや、僕は嬉しい。

だからランチピークには進んで配膳を担当してしまう。
梨花さんにお尻叩いてもらいたくて。

なのに日によってはセンターが梨花さんじゃなくて小岩店長だったりするから最悪だ。小岩店長はホントにうるさいから

「ホットイズホット!コールドイズコールドだ!」
って息まいて、暑苦しい・・・わかってるって。
(温かい料理は熱いうちに、冷たい料理は冷えているうちに運べって意味ね)

それで話は戻って、梨花さんと僕がただの先輩後輩という関係だけではなくなった時のことを思い出して書こうと思う。

(僕はこの時の記憶を呼び起こすのが大好きだ。たまらなく嬉しくて甘酸っぱくてセンチメンタルで優しくて悲しくて幸せな気持ちがこみ上げてくるから)

実は驚くべきことに、接近してきたのは梨花さんのほうからだった。

梨花さんは僕よりも一時間はやく退勤したのに、休憩室で退屈そうに雑誌を開いてた。

僕が上がる前に店内のごみをまとめて運び出して戻ってもまだそこにいる。

僕も仕事終わりでもらえるアイスコーヒーを休憩室で飲みたいのに、狭い二人掛けのその小部屋に梨花さんがいるとかなり接近した場所に並んで座らないといけない。

そんなの恥ずかしい。バイト中結構汗かくし、体が匂ってるのは確実。

仕方ない。

アイスコーヒーをテイクアウト用のカップに入れてもらい、帰ることに。

休憩室の前を通り過ぎるとき

「お先に失礼します」

中の梨花さんに挨拶した。すると

「あれ、ブレイクしていかないの」

ちょっと寂しそうに、ちょっと怒ったように梨花さんが言った。

えっ・・?これだけのことでドキッとする僕。
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