この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
”She”
第1章 1
梨花さんを好きでいながら、杏子と最高に気持ちいいセックスをする。

それってホントに梨花さんを好きだって言えるのか?

って責める人もいると思う。

でも、すでにパートナーを持っている人を相手に、一途な貞操をたもちつづけることに意味があるだろうか。

僕の好きな人は、夜ごと旦那さんに抱かれているんだ。
ならば僕だって寂しい体を慰めるためにほかの女の子のぬくもりを求めたっていいはずだ。

ここでは僕の顔や素性がバレないから、こういうずるい考え方も包み隠さず書こう。

そう。僕はある意味、ずるい。そうでもしなければ、心と体の均衡が保てない。

報われない恋には、いろんな代償が伴うんだ。
自分のずるい部分、醜い部分、寂しい部分を目の当たりにする苦しみだ。

・・・

杏子との一夜が明け、僕は合宿免許に出発した。

梨花さんはこれから一週間、フロントチーフ養成研修を受けるため、本社研修所に通う。最後にはチーフの資格を取って店に戻ってくることになっている。

梨花さんがいないのなら店にいてもしょうがない。

梨花さんの予定を耳にした僕は、偶然を装って同じ時期に免許合宿にいくことにしたのだ。

店長には嫌味を言われたけど、そんなことは全く気にならなかった。


自動車学校の教習は楽しかった。実地訓練の教官は怖いベテランから同世代の女の子までいろいろで飽きない。運転は楽しい。

宿舎は歩いて五分のホテルで、そこにはなんと、屋内プールがあった。
(プールも利用できると知ってあえてここの合宿を選んだから、驚くのもしらじらしいんだけど)
僕はちょっと空いた時間を利用して、慣れない運転でこわばった体をほぐすために泳いだ。

ひとしきりクロールで往復してから上がると、プールサイドの長椅子二つに女の子が並んで座っていた。教習所で見かけた顔だったので、なんとなくお辞儀をして前を通り過ぎる。

視線が痛くて逃げるようににシャワーに向かった。

こうして一人で行動していると、グループを作っている人たちから、なんでひとりなの?という目線を浴びることがある。

(単独行動する人間が気まずい思いをするのってなんでなんだろう・・?悪いことは何もしていないのに)

プールを出て、大浴場で体を洗って部屋に戻った。

もう夜の十時を過ぎている。
/13ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ