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ママ活
第9章 《最終章》病める時も健やかなる時も、ママと

* * * * * * *

 絶え間ないキスに、官能を深淵から狂わせていく指。
 亜純が明咲の感度を引き上げて、ローターが刺戟の限界を超す。

 まるで羽根が触れている錯覚に陥る。彼女の愛撫に似た声は、何度、明咲に恋人同士の夜を想う幻を見せてきたか。

 視界が絶たれている分、囁きが鼓膜に触れただけで、気を遣りそうになる。
 彼女の動きが、読めない。読めたとしても、そのつもりで腹に力を入れられるだけの余裕は、とっくにない。


 ヒクッ……ひくひくっ。

 ヴィィィィィィ…………


 規則正しい振動音が、今また乳首を辱めた。

 触れるか触れないかの加減で表皮を遊ぶローターが、悦楽の波紋を広げる。


「ァん!……あっ、アッアッ!……」


 卑猥な声が止まらない。
 佐和子達が何を話しているかも、全く耳に拾えない。


「恥ずかしいとこまる見えにして、ここも、……ここも、ツンツンだよ」


 亜純の唇が明咲の耳朶を甘噛みして、彼女の指が、指摘した部分を弾いた。
 もう片手は、既に何度も肉襞の海を突き上げていた。


「やっと、大胆になってきてくれた。二人きりじゃないこと忘れてきた?」

「やっア……そこ、だめェッ……」


 首を横に振る以上に、腰が活発に動く。

 それを指摘する亜純の言葉が、明咲の脳裏に最悪な自体をよぎらせる。


「まだ気にしてる?いっそ鑑賞されちゃえば、案外、ハマるかもよ」


 たちの悪い諧謔に、明咲はなけなしの否定を主張する。

 亜純が指したのは、佐和子の方ではないだろう。
 明咲に僅かなブレーキをかけているのは、佳歩だ。
 ここまで素顔を見せても尚、彼女の目に晒したくないものがあまりにもある。


 だのに、いつから亜純の他の第三者が明咲に触れていたのか。

 気づかなかったほど、明咲は状況を把握出来なくなっていたのだ。
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