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ママ活
第9章 《最終章》病める時も健やかなる時も、ママと
「感じて、明咲」
「んっ……はぁっ、……っ」
「もし何か壊れたとしても、あたしのせいに出来るから」
視界も行動も制限されれば、いよいよ劣情だけ研ぎ澄まされる。
逃避の責任転嫁先まで、明咲には用意されている。
滅茶苦茶なお節介だ。
どうあっても、誰より大切にすべき相手に恩を仇で返すことには変わりないのに。
まるで切り取られた世界に閉ざされたような二人の声や音が、佳歩の内側に空いた穴を広げていく。
佐和子の他に、明咲には懇ろな何者かの影があった。その誰かと連絡をとり合ったりする時、佳歩までつられて胸が顫えるほどの表情が、彼女に滲み出ていた。ゆうの件での告白の中でも、彼女が名前を伏せて話していた人物がどれだけの影響を与えていたかは、節々から伺えた。
りなを牽制するために、佐和子は亜純を呼んだのだろう。
或いは彼女の敵愾心を、自分から明咲に切り替えさせようという魂胆か。
「社長みたいな腐った人間、明咲ちゃんには近づけたくないです」
「小川さんに何が出来たの」
佐和子の高圧的な声が、佳歩の心臓に冷水をかけた。

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