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ママ活
第8章 推しのママに宣戦布告?!
* * * * * * * *
りなは、古賀佐和子が代表取締役を務めるオフィスを訪ねた。
久美子達への静かな反発心が、りなを行動させたのかも知れない。
世間の思う亜純の姿も、嘘で固めた偶像ではなかっただろう。
ただ、人にはあらゆる真実がある。
都合の良い真実だけの選抜は、嘘にもなり得る。
りなは、本心で向き合ってくれる亜純のどんな部分も否定したくない。
彼女の口にしていた古賀佐和子という人物に関してもだ。亜純の冗談だと受け流したことはない。
調べると、佐和子の情報はすぐ出てきた。彼女の特に可愛がっている女の雇用主らしかった。
それで殴り込みの準備万端だと勇むに至った自分自身が、りなは我ながら空恐ろしい。
たちの悪いストーカーも、案外、きっかけは、純粋だったのではないか。
もし「ドーリィナイトメア」が存続していれば、りなもここまで思いつめなかった。
歌姫とファン。両者に境界線があれば、対価の発生しない時間帯まで、亜純に理想を演じ続ける義理はなかった。りなが彼女に他の女を見ないで欲しいなどと望めば、二十四時間、毎日、金を積まなければいけなくなる。
そして広い世間には、それだけの金を積める人間もいる。

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