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ママ活
第8章 推しのママに宣戦布告?!
柔らかな弾力が背中に密着してきた。
佐和子の手が後方から明咲の肩を掴んで、彼女の息がうなじをくすぐる。
いっそ佐和子がひどく自己中心的ならこの時間も残業だと割りきれるのに、と明咲は恨めしくなる。
だのに佐和子は、時折、身内以上に優しくなる。そして彼女は、もしその思い遣りを指摘されれば、何かしら理由をこじつけるのだろう。また深夜のマンションで親子喧嘩をされてはたまらない、などと言って。
「空が、綺麗です」
「月じゃないの?」
明咲は顔だけ振り向く。
夏の空にそう感じたのは本当だ。
季節の終わりは、この世の移ろいやすさを思い知らせてくる。
佐和子の健康的な肌色が、朱色をとかしたあの黄金色を受ければ、どんな色彩を見せるのか。
明咲は、佐和子の手を取る。ブラインドの隙間から逃げ出してくる晩夏の色を当ててみようと試みる。だが、クーラーボックスのごとく部屋にこもっていた手は、そう易々と外の干渉に屈しない。
……ちゅ。
引き寄せて、唇で触れた。
よりによって左手薬指の付け根に触れた明咲の口が、今度は佐和子に塞がれた。
「んっ、……」
小鳥がじゃれ合うのに似たキスに顫えて、明咲は佐和子の身体を物色し出す。
いやらしいわ、と、喘ぐような彼女のささめきが、明咲を煽る。

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