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ママ活
第8章 推しのママに宣戦布告?!
「毎日あんな格好をして、学校はどうした。夏休みは補習を頼むという約束で、塾には行かせなかったはずだ」
「息抜きするにしても、高校生らしい遊びにしなさい。ゆうは綺麗なんだから、着飾る必要ないわ。ご飯だって食べないと、頭に栄養いかないし、倒れる。何度言わせるの」
いつもの小言だ。
側で聞いている佳歩の方が、耳にタコでも出来てしまうのではないか。
二人目の娘は親の情熱が偏りやすいとよく聞くが、全く羨ましいと思わないのは、それが愛情と限らないからだ。
もっとも、反抗し慣れているゆうは強気だ。時代はルッキズムの令和で、学識があっても見目が良くなければ人権は得られないと反論している。
埒の明かない親子喧嘩に辟易しながら、佳歩は食事を平らげた。
ゆうも、ふてぶてしく毒でも飲み込むような調子で冷やし中華を腹に収めると、姉妹は各自の部屋に戻った。
彼女が姉を訪ねてきたのは、それから数時間後のことだ。
まだ湿った長い髪を束ねた彼女が、ゲームアプリに興じていた姉の手を止めた。
「寿也が浮気してるかも知れない」
それは、思いがけない気がかりだった。

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