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ママ活
第8章 推しのママに宣戦布告?!
* * * * * * *
明咲とは付かず離れずの関係が、のらりくらりと続いている。
佳歩にとって、今が最も心地の良い状態かも知れない。
過剰な幸福は不吉を伴う。だからと言って、佳歩は彼女が他の誰かと将来を約束する光景などは見たくないし、自分が彼女以外を愛する未来も想像つかない。
かつて美容部員を志していた佳歩には、人間の他にも夢中になれる対象があった。そして明咲は、人生のパートナーを決めることに、特に価値を見出していない。
そんな二人がいくら身体を重ねたところで、だからどうなることもないのだ。
そうした思考を頭の片隅に巡らせていた佳歩の鼓膜を、突然、凄みの利いた男の声がおどかした。
「ゆう、いい加減にしろ!」
ほぼ上の空で食事を進めていた佳歩は、はっとする。
今しがた次女を怒鳴りつけた父親に並んでいる母親も、目を吊り上げていた。
二人の大人に睨まれながら、負けじと反抗的な態度を崩さないのは、こんな時間でもきっちり身なりを整えている妹だ。アンサンブルの部屋着だが、生地もデザインもしっかりしていて、駅までなら出かけられそうだ。

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