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ママ活
第7章 ママ活がガチ恋になる

 今日だけで、こうした勧誘は何度目か。

 ゆうにしてみれば、出先で自分が見向きもされないのは珍しいようで、快適だと喜んでいる。何せ朝から、佐和子ばかり狙われている。


「分かった!お姉さん、男性恐怖症?でしょーう!失礼しまっした、出直します」


 佐和子が適当にあしらった末、今の男達がようやく退散していった。

 せいぜいしたのも一瞬だ。
 今度は、明咲の至近距離で声がした。


「そこのお姉さん、ちょっとちょっと?!」


 また、佐和子だ。

 休日出勤姿の男三人は、明咲達など空気とでも見なした調子で、佐和子にアプローチを始めた。

 世代が上がるほど口説き方に節度は伴うようになるが、十組近くは続いている。佐和子にも疲弊の色が出始めていた。中には強引に接触しようとした男達もいて、彼女が本当に男性恐怖症になれば、業務にも差し支えるのではないか。明咲が不安を覚えた時、亜純が両者に割って入った。


「お兄さん」

「なんだァ?……お、そっちの姉さんも美人ですね!」

「寝ぼけたこと言ってんじゃねぇよ、色ぼけ」

「……っ!??」


 男達が、豆鉄砲を喰らった鳩のような顔つきになった。

 亜純が佐和子の手をとった。


「彼女、あたしのです」

「かの……え、で、デー……トぉ?」

「Wデートの、邪魔」
 
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