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ママ活
第6章 幸せにしてくれるのはママ?
沈黙が続いた。
明咲は、まだ何か話したそうだ。
例えば、佐和子の他にも取引している相手がいる──…仮にそれくらい打ち明けられても、今更、佳歩の気持ちは変わらないのに。
「ゆうちゃんのこと」
どうせ世界が終わるのだから、とでもいうように、佳歩は自棄になっていた。
明咲も、それに等しい思いで、打ち明けてくれる気になったのか。
佳歩は、ついに予期しなかった事実を知った。
結論から言えば、佳歩の最愛の友人は、ゆうと顔見知りだった。
佳歩は思い出す。
先月、ゆうが頼み込んできた。ホテル女子会へ行くという妹のために、佳歩は両親に姉妹で出かけると偽って、アリバイ工作を講じた。
あの週末、明咲はゆうと出会ったらしい。
「ゆうちゃんは一線超えていないよ。可愛いからって佐和子さんが気に入って、お茶やお買い物して、友達みたいに出かけているだけ」
「まさか……でも……」
今の明咲の話では、佐和子は未成年相手でもホテルに連れて行くタイプではないか。
「それは、ごめん……羽目外したのは、なんかそういう雰囲気になって……」
底知れない喪失感が、佳歩を襲う。
自我を支えるために必要な何かが身体中から抜け落ちて、きっと今に空っぽになる。

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