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第11章 第11章 麗と弥生
暗い坂道を弥生はゆっくりと歩き、2つ並んだ建物を
通りすぎる時、建物の中から微かな艶声が聞こえて来る
暗い坂道の所々の常夜灯が道を教え、白い看板に矢印が
迷わず案内に従って少し歩いて、大きな暖簾を潜った
女性用の更衣室で浴衣を脱ぎ備え付けの籠に入れ
ガラス戸を開けて露天風呂の中に、誰も居ない露天風呂に
体を沈め大きく息を吐き出し目を閉じる、
小さな灯りが露天風呂を照らし、かけ流しの湯の
流れ込む音と、露天風呂の下を流れる川の潺の音だけが
静かな露天風呂に流れていた

弥生は露天の縁に頭を乗せ目を閉じて、手足を大きく広げ
露天風呂を楽しんでいた、ガラス戸の開く音に慌てて
タオルで胸元を隠し、入り口に目を向けた、筋肉質の男が
タオルで前を隠し、掛かり湯をすると弥生から少し離れた
処に体を入れ、露天の縁に頭を乗せて体を伸ばした
露天を照らす小さな灯りが男の裸を照らし、透明な湯は
男の股間のだらんとした肉塊を弥生に見せて来る
慌てて目を反らして前を向き、男から視線を隠す様に
背中を向けた、
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