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千一夜
第61章 第八夜 island 真相の入り口
 二回戦の始まり。
 例えば騎乗位で、例えば後背位で、二回戦には決まりがない。何がしたいのか? 何をしてほしいのか? 互いにそれを探りながら体を弄り合う。
 セックスは男と女で作り上げるもの。だからどちらが主導権を握るかなんて意味はない。しかし、二回戦の主導権も河田が握る。
「犬になれよ」
「はぁ?」
「犬になれと言ったんだ」
「そう言う言い方止めて欲しいわ」
「あーうるさい、犬になれと言っているんだ」
「バカ」
 布団の上で私は四つん這いになる。河田は私の背後に回る。河田が私のおしりを摩る。
「もう少し脚を開け」
「……」
 私は河田の指示通りに脚を開いた。
 きっと河田は私のお尻の穴を覗いているのだろう。もしかしたらアナルの皺の数を数えているかもしれない(大昔、河田はそれをやった)。
 いつもの河田の台詞を私は待つ。
「この穴から麗子の汚いものが出てくるんだよな。不思議だな、キレイな尻穴なんだけどな」
 これが河田のいつもの台詞だ。
 以前は「変態」「キモイ」「スケベ親父」と河田に言ったが、河田のいつもの台詞に慣れてしまうと、罵りの言葉は私の中から無くなった。
「ねぇ、この穴に指入れていいかな?」
「ダメー!」
「どうしてもダメ?」
「そう言う行為をしたら止めます。というか私はあなたと別れます。もちろん良輔と良幸は私が引き取ります」
「絶対にしません。ごめんなさい」
 そう言うと、河田は私の背中を愛撫し始めた。背中に河田の舌を感じる。河田はべろべろ私の背中を舐める。
「美味しい?」
「ちょっとしょっぱいかな」
「失礼ね、ちゃんとお風呂で洗ったわよ」
「冗談だよ。でも僕も君もさっきのエッチで汗かいたじゃん」
「そうであってもレディには失礼なの」
「わかったよ。でもさ、いい匂いだ。麗子の背中の匂い」
「背中だけ?」
「全部だよ。でも一番はここだな」
 私の割れ目の中に河田の指が入って来た。
「エッチ」
「男はみんなエッチだ」
「早くして」
「えっ?」
「だから早くしてよ」
「僕は何をすればいいんだ?」
「わかってるくせに」
「わかってるよ。でもさ、そういうのは麗子から直接聞きたいんだよ」
「舐めて」
「何を?」
「もういいわ」
「よくないね。正確に言ってもらわないと今度は僕が止める」
「……おま〇こ……舐めて」
「スケベ」
「あなたって最低」
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