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千一夜
第61章 第八夜 island 真相の入り口
 もしかしたら、私はこの体位が一番好きなのかもしれない。いや、“もしかしたら”は必要ないし、“かもしれない”もいらない言葉だ。
 つまり、私は後ろから犯されるのが好きなのだ。正常位で突かれるより、痛みは少ないし、おそらく、私のあそこから溢れ出てくる淫汁の量も多いと思う。
 私がそう感じていることを河田は知っている。私が河田に告白したから? とんでもない。弱みは隠しておくべきだし、人間の交尾には秘密(不倫のようなものをさしているのではない)を探り合うことも大事だと思っている。
 それが積み重なることで、夫婦の交わりはより濃いものになっていく。
 私は今、河田のいつもの台詞を待っている。セックスには変化も大事だが、変わらぬものも同じくらいに大切だ。
 河田を見ることはできないが、河田が何をしているのかは大体予想できる。河田は私の陰部に鼻を近づけて、雄犬が雌犬にするようにクンクンと匂いを嗅いでいる。
「麗子の匂いがする」
「……」
 河田のお決まりの台詞。台詞はまだ続く。
「でも、卑猥な匂いだ」
「……」
 私を貶めることを忘れない河田。
「これはフェロモンなんかじゃないな。おま〇こそのものの匂いだ」
「当り前じゃない」
「雌犬は黙ってろ」
 冷たい河田の言葉。
「……」
 私のおしりが河田の両手で掴まれた。河田が舐めやすいように私の陰部が広げられる。
 河田の鼻先が私のビラビラの中に入った。河田は顔を小さく上下に動かして私のお汁を鼻先に付ける。
 それがしばらく続くかと思ったが、河田はいきなり私の雌穴の入り口をペロリと舐めた。予想を裏切ることも男女の交わりをマンネリ化させないために大切だ。
 河田は舌を何度も動かして私のお汁を掬い取った。舌先が穴の中に入ることもある。ここで河田は指を使い始める。河田の指は女の突起物を弄る。強く弱く、摩るように指は動く。
 私の体が誰かに乗っ取られたようにピクピク反応する。
「ねぇ、もう入れて」
 私の中にいる誰かがそう言った。
「まだだよ」
「指でもいいわ。ねぇ、お願いよ」
 誰かがそう続けた。
「スケベな女だ」
「スケベでも何でもいいわよ。お願いだから」
 私の中の誰かがそう懇願した。
「ふん」 
「あああ。気持ちいい」
 河田が私の穴に指を入れた。
 だが、ここで河田は私を焦らす。 
 


 
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