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千一夜
第61章 第八夜 island 真相
 おそらく誰もがこう思うはずだ。
 河田の右ないし左の手の指が私のあそこの穴に入ってくるのではないかと。そう言う展開を予想するのは難しいことではない。
 実はここで優しかった河田が変身する。悪魔や鬼に身を変えるのではなくて、河田の心を性の神様が支配するのだ。
「やれよ」
 冷たい河田の声が私の耳に届いた。
「……」
 聞こえないふりをする(意味のないことだが)。
「やれと言ってんだよ」
「……」
 もう一度、私は河田の指示を無視する。
「何をやればいいのかわかってんだろ? 早くやれよ。麗子がそれをしないと先に進まないんだよ」
「……」
 ここまでくると河田の言葉をスルーするわけにはいかない。だから私は……。
「やればできるじゃん。いい眺めだわ」
「……」
 私は自分の指をあそこの穴に入れた。
「もう中指を入れんのか? 麗子はスケベだな」
「……」
 夫婦になると羞恥心の壁が消えると私は言った。だが、このときばかりは恥ずかしさで目を開けることが出来ない。それを知ってか、河田は私を蔑む言葉を投げ続ける。
「どうやって麗子は自分を慰めるのか教えてくれよ。指を奥に潜り込ませるのか? それとも入れた指をぐるぐる回すのか? もしかしたら中指だけじゃ足らなくて人差し指も入れたりするのか?」
「……」
 河田が言ったことはすべてが正解だ。
 入れた中指を奥に侵入させる。それからぐるぐるとその指を穴の中で動かす。やがて私の穴の中に入ってくる河田の太いペニスを想像して人差し指も穴の中に挿し込む。
「スマホで撮影しようか?」
「止めて!」
 河田がそんなことをするわけがないとわかっていても、私は声を上げる。そして河田はまた禁句を出してくる。
「良輔や良幸に教えてやろうかな。ママがいつもこんなことをしてるって」
「止めてよバカ!」
 交わりの最中の言葉のやり取りに深い意味などない。それがわかっていてもゲームを面白くするために、言葉は大切なアイテムになる。
「麗子」
「……」
 言葉を返さないこともゲームには必要だ(多分)。
「聞こえてるよな、麗子」
「何?」
「教えてやろうか?」
「何を?」
「今、麗子のま〇この穴が今どうなっているのか」
「聞きたくわないわ」
「麗子はバカだな。そう言われるとさ、どうしても麗子に教えたくなるじゃないか。本当は聞きたいんじゃないの?」
「……」
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