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千一夜
第61章 第八夜 island 真相
「大丈夫よね?」
儀式の前のいつもの台詞。
「明日の朝まで良輔も良幸も起きないよ」
河田が言うように二人の子供は一旦眠りにつくと朝まで目を覚ますことはない。
それがわかっていても私は河田に確認する。私と河田の交わりを子供たちに見せるわけにはいかない。万が一、乳房を揺らしながら河田の上で腰を上下に振る私を子供たちが見たら、良輔と良幸もこう思うに違いない。あの人はママじゃない。ママはそんなことはしないと。
子供は、淫らな女を母親とは認めない。
「はぁ」
私は河田に小さくため息をついた。河田には私の小さな声は届いていないはずだ。
「麗子」
「何?」
私は布団の上に仰向けになった。
「麗子は一つだけ勘違いをしている」
河田が私の顔を覗き込んでそう言った。
「勘違い? 私は何を勘違いしているの?」
「信じてもらえないかもしれないが、僕は偉くなりたいと思ったことは一度もない。これからもその気持ちが変わることはない。僕の宝物は麗子と良輔と良幸だけだ。できれば……」
河田がここで言葉を切った。
「できれば……何?」
「できればもう一人宝物が欲しい」
「もう一人?」
「そう、もう一人」
「はぁ」
今度のため息は河田に遠慮しなかった。というより私は河田に聞こえるようにため息をついたのだ。
「ダメかな?」
「ダメじゃないけど……」
「ダメじゃないけど、何?」
「こんなことを言ったらいけないんだけど、そうなったたら女の子が欲しいわ」
「女の子?」
「女の子は秘密基地に夢中にならないと思うから」
「秘密基地か」
「だから協力して」
「協力? 何を協力をするんだ?」
「決まっているじゃない。女の子を授かるように協力して欲しいの」
「どうやって?」
「私にわかるわけないでしょ。そうだ、山崎さんに訊いてみたら?」
「無理だな。ていうか山崎だって答えられないよ。まぁそんなことが可能になればノーベル賞ものだろうしな。それに」
「それに、それを可能にすることは神を冒涜すること? 違う?」
「そうだよ。でも僕は協力する」
「どうやって協力するの?」
「実に簡単なことだ。女の子が欲しいと願いながら、僕は麗子とセックスをする。どうだ?」
「ふふふ」
「……」
河田が私にキスをしようと顔を近づけて来た。
「ねえ、もう一度、子供たちの様子を見てきて」
「了解だ」
儀式の前のいつもの台詞。
「明日の朝まで良輔も良幸も起きないよ」
河田が言うように二人の子供は一旦眠りにつくと朝まで目を覚ますことはない。
それがわかっていても私は河田に確認する。私と河田の交わりを子供たちに見せるわけにはいかない。万が一、乳房を揺らしながら河田の上で腰を上下に振る私を子供たちが見たら、良輔と良幸もこう思うに違いない。あの人はママじゃない。ママはそんなことはしないと。
子供は、淫らな女を母親とは認めない。
「はぁ」
私は河田に小さくため息をついた。河田には私の小さな声は届いていないはずだ。
「麗子」
「何?」
私は布団の上に仰向けになった。
「麗子は一つだけ勘違いをしている」
河田が私の顔を覗き込んでそう言った。
「勘違い? 私は何を勘違いしているの?」
「信じてもらえないかもしれないが、僕は偉くなりたいと思ったことは一度もない。これからもその気持ちが変わることはない。僕の宝物は麗子と良輔と良幸だけだ。できれば……」
河田がここで言葉を切った。
「できれば……何?」
「できればもう一人宝物が欲しい」
「もう一人?」
「そう、もう一人」
「はぁ」
今度のため息は河田に遠慮しなかった。というより私は河田に聞こえるようにため息をついたのだ。
「ダメかな?」
「ダメじゃないけど……」
「ダメじゃないけど、何?」
「こんなことを言ったらいけないんだけど、そうなったたら女の子が欲しいわ」
「女の子?」
「女の子は秘密基地に夢中にならないと思うから」
「秘密基地か」
「だから協力して」
「協力? 何を協力をするんだ?」
「決まっているじゃない。女の子を授かるように協力して欲しいの」
「どうやって?」
「私にわかるわけないでしょ。そうだ、山崎さんに訊いてみたら?」
「無理だな。ていうか山崎だって答えられないよ。まぁそんなことが可能になればノーベル賞ものだろうしな。それに」
「それに、それを可能にすることは神を冒涜すること? 違う?」
「そうだよ。でも僕は協力する」
「どうやって協力するの?」
「実に簡単なことだ。女の子が欲しいと願いながら、僕は麗子とセックスをする。どうだ?」
「ふふふ」
「……」
河田が私にキスをしようと顔を近づけて来た。
「ねえ、もう一度、子供たちの様子を見てきて」
「了解だ」

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