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千一夜
第47章 第七夜 訪問者 疑惑
「亮ちゃんの温かいのを感じると、何だか亮ちゃんに勝った気がするわ」
「エッチに勝ち負けなんてあるのか?」
「あるわよ。ふふふ」
私の胸に顔を付けている咲子がそう言って笑った。
「なぁ、あの沢田絵里ってどういう人なんだ?」
「どういう人って?」
「確か大学は咲子と同じだったよな?」
「そうだけど」
「歳も同じだろ? 君の知り合いなのか?」
「全然知らない人よ」
「同じ大学じゃないか、それに学年も同じなんだ。知らないわけないだろ?」
「だったら亮ちゃんに訊くけど、今でも法学部の人とか商学部の人の知り合いとかいる? 文学部の人でもいいわ」
「大学生活は授業とバイトだけだったよ。そのせいでサークル活動なんてしたことがない。友達と呼べる人間もいないに等しい」
何かのサークルに入っていれば他の学部に通う人間と知り合うこともできたかもしれない。だが、私にはそんな時間も余裕もなかった。
「でしょ? 私は文学部日本文学専攻。沢田さんは英文学専攻のはず。学生時代にキャンパスのどこかで会ってるかもしれないけど、私の記憶の中には沢田絵里なんていう人いないわ」
「なるほど」
「でもどうしてそなこと訊くの?」
「ちょっと気になってさ」
「美人だから?」
「おい、痛いよ」
萎えたペニスを咲子に握られた。
「正直に言いなさいよ。でないともっと痛くしてやるわよ」
「それだけは勘弁してくれ。実はさっき香坂が気になることを言ったんだ」
「香坂さんが? 何て言ったの?」
「どこかで会った気がするって」
「香坂さんが沢田さんに会った?」
「そう」
「この街のスーパーかどこかで会ったってことじゃないの? ウイークリーマンションに空きがなかったんでホテル住まいをしているってパパから聞いたわ」
田舎に大きな会社があるだけで街の風景は変わる。咲子が言ったマンションやホテルは遠山機械工業のために建てられているのだ。
「ホテルってどこ?」
「パパの会社が年間で契約しているホテルだから、AホテルかTホテルだと思うわ。部屋だって多分スイートじゃないかしら」
「スイートか、いいご身分だな」
「まさか私に隠れて沢田さんに会いに行くんじゃないでしょうね」
「痛いよ」
咲子がまた私のペニスを握った。
「ふふふ」
「でもさ、おかしいな話だと思わないか。いや、おかしな話じゃない。妙な話だよ」
「妙な話?」
「そう」
「エッチに勝ち負けなんてあるのか?」
「あるわよ。ふふふ」
私の胸に顔を付けている咲子がそう言って笑った。
「なぁ、あの沢田絵里ってどういう人なんだ?」
「どういう人って?」
「確か大学は咲子と同じだったよな?」
「そうだけど」
「歳も同じだろ? 君の知り合いなのか?」
「全然知らない人よ」
「同じ大学じゃないか、それに学年も同じなんだ。知らないわけないだろ?」
「だったら亮ちゃんに訊くけど、今でも法学部の人とか商学部の人の知り合いとかいる? 文学部の人でもいいわ」
「大学生活は授業とバイトだけだったよ。そのせいでサークル活動なんてしたことがない。友達と呼べる人間もいないに等しい」
何かのサークルに入っていれば他の学部に通う人間と知り合うこともできたかもしれない。だが、私にはそんな時間も余裕もなかった。
「でしょ? 私は文学部日本文学専攻。沢田さんは英文学専攻のはず。学生時代にキャンパスのどこかで会ってるかもしれないけど、私の記憶の中には沢田絵里なんていう人いないわ」
「なるほど」
「でもどうしてそなこと訊くの?」
「ちょっと気になってさ」
「美人だから?」
「おい、痛いよ」
萎えたペニスを咲子に握られた。
「正直に言いなさいよ。でないともっと痛くしてやるわよ」
「それだけは勘弁してくれ。実はさっき香坂が気になることを言ったんだ」
「香坂さんが? 何て言ったの?」
「どこかで会った気がするって」
「香坂さんが沢田さんに会った?」
「そう」
「この街のスーパーかどこかで会ったってことじゃないの? ウイークリーマンションに空きがなかったんでホテル住まいをしているってパパから聞いたわ」
田舎に大きな会社があるだけで街の風景は変わる。咲子が言ったマンションやホテルは遠山機械工業のために建てられているのだ。
「ホテルってどこ?」
「パパの会社が年間で契約しているホテルだから、AホテルかTホテルだと思うわ。部屋だって多分スイートじゃないかしら」
「スイートか、いいご身分だな」
「まさか私に隠れて沢田さんに会いに行くんじゃないでしょうね」
「痛いよ」
咲子がまた私のペニスを握った。
「ふふふ」
「でもさ、おかしいな話だと思わないか。いや、おかしな話じゃない。妙な話だよ」
「妙な話?」
「そう」

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