この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
はい。もしもし、こちら、夫婦円満本舗です。
第30章 『公開処刑の前日』

『真奈美ちゃん伊藤さんにも…』
コーヒーと言う前に…
冷たい水が欲しいと…伊藤が言って。
グラスにサーバーから良く冷えている
冷水を汲んで喉が渇いてそうな
伊藤の前にグラスを真奈美が置いた。
『真奈美ちゃん…例の完成した
ムービー…お2人に見てもらいたいから
モニターに映してもらって良いかな?』
「はぁ~い。りょーかいですぅ~」
2人は明日は旧レイン邸宅の
別室に待機をして貰うから
会場に入って貰ったりしない予定。
完成した公開処刑のムービーを、
2人が観る事はないので内容に
相違がないかどうかの確認を…
当事者である遊亀美月と伊藤雄介に
して貰いたいと言うのが…、
仁さんの考え…みたい…。
応接セットの前に
大きいサイズの薄型の
ディスプレイを用意して、
今までの森園美海の浮気の
数々についてまとめ上げた
10分少々のムービーを再生する。
森園美海の真実の姿を知らない
伊藤雄介に関しては、
自分の妻の不貞の数々が
赤裸々になって居る内容なので…
目を背けたくなる理由も分るが…。
遊亀美月に関しては、森園美海が
お互いの結婚前から遊亀と
身体の関係があった事、
自分の子供が伊藤雄介の
子供ではなく遊亀正樹との子供である事。

