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ジッパー様
第10章 疑問

資料室から出た私は、案の定うまく歩けなかった。振動がなくても擦れて感じてしまうのだ。
「……ッ……」
なんとか壁伝いに歩いていると、角を曲がったところで人とぶつかってしまった。
「すみません! 大丈夫ですか!?」
ぶつかった相手は男性の配達員だった。いつも荷持受け取りで顔を合わせる人だ。
「大丈夫ですっ……、こちらこそ、すみません……」
慌てて離れようとすると、なぜかバイブが動き始めた。
「あうっ!」
不意を突かれて、思わず声を出してしまった。
「え?」
配達員は目を丸くしている。そして不思議そうな目で私を見た。
「あの……、本当に大丈夫ですか?」
「……っ……」
私はくの字になってその場から動けなくて、悶えながら彼の腕にしがみついた。しがみつくところが欲しかった。でもその行動で更にバイブの振動が激しくなる。
「……ッ……」
なんとか壁伝いに歩いていると、角を曲がったところで人とぶつかってしまった。
「すみません! 大丈夫ですか!?」
ぶつかった相手は男性の配達員だった。いつも荷持受け取りで顔を合わせる人だ。
「大丈夫ですっ……、こちらこそ、すみません……」
慌てて離れようとすると、なぜかバイブが動き始めた。
「あうっ!」
不意を突かれて、思わず声を出してしまった。
「え?」
配達員は目を丸くしている。そして不思議そうな目で私を見た。
「あの……、本当に大丈夫ですか?」
「……っ……」
私はくの字になってその場から動けなくて、悶えながら彼の腕にしがみついた。しがみつくところが欲しかった。でもその行動で更にバイブの振動が激しくなる。

