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100のベッドシーン
第19章 卒業しても、好きでした
目を覚ましたのは、カーテンの隙間から差し込む淡い朝の光だった。

隣には、まだ眠っている高橋遼さんの姿。

私の頭は彼の腕に預けられ、呼吸のリズムが静かに胸元を上下させている。

起き上がる気にはなれなかった。

昨夜、どれだけ熱く抱かれても、まだ余韻が残っている。

身体の奥が、やわらかく疼く。

──こんな朝を迎えるなんて、思ってもみなかった。

ずっと、先生だった人。

触れられないと思っていた人。

でも今はこうして、隣に眠っている。

彼の指先が、寝ぼけたように私の肩に触れた。

「……おはよう、澪」

低く掠れたその声に、私はそっと目を伏せた。

どうしようもなく、胸がいっぱいになる。

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