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100のベッドシーン
第18章 書けなかった一行を、あなたがくれた

「言わなきゃいいだけですよ」
「そうだけど……私だけ、こんなふうに揺れてるのかなって、思っちゃって」
「俺だって揺れてますよ。だからこそ、昨日は何も言わなかった」
私が振り返ると、遼さんの瞳がまっすぐに私を見ていた。
「これは、書かれるべき物語かもしれませんね。誰にも言えないけど、本当のことだけが詰まった物語」
「……じゃあ、書きますか?」
「ええ。書きましょう。二人で」
彼の言葉に、私は小さく頷いた。
朝になっても、彼のぬくもりは消えていなかった。
それだけで、今日を少しだけ強く生きられる気がした。
「そうだけど……私だけ、こんなふうに揺れてるのかなって、思っちゃって」
「俺だって揺れてますよ。だからこそ、昨日は何も言わなかった」
私が振り返ると、遼さんの瞳がまっすぐに私を見ていた。
「これは、書かれるべき物語かもしれませんね。誰にも言えないけど、本当のことだけが詰まった物語」
「……じゃあ、書きますか?」
「ええ。書きましょう。二人で」
彼の言葉に、私は小さく頷いた。
朝になっても、彼のぬくもりは消えていなかった。
それだけで、今日を少しだけ強く生きられる気がした。

