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100のベッドシーン
第15章 一夜の相手は、社長でした

金曜の夜。
仕事終わりの帰り道、ふと足が向いたのは、家とは逆方向の裏路地だった。
ビルの谷間にぽつんと灯る小さなバー。
ひとりでふらりと入るには、少し勇気がいる場所。
だけど、今夜はどうしても、誰かの温度に触れたかった。
「ジントニックを。濃いめで。」
そう頼んだ真帆の横に、遅れてやってきた男が静かに腰を下ろした。
黒のジャケットに白シャツ、年齢はたぶん40代半ば。
無言でグラスを傾ける姿に、どこか凛とした色気があった。
「飲みすぎじゃない?」
不意に声をかけられて、真帆は戸惑った。
けれど、その低く落ち着いた声は、なぜか心地よかった。
「……たまにはいいかなって思って。」
仕事終わりの帰り道、ふと足が向いたのは、家とは逆方向の裏路地だった。
ビルの谷間にぽつんと灯る小さなバー。
ひとりでふらりと入るには、少し勇気がいる場所。
だけど、今夜はどうしても、誰かの温度に触れたかった。
「ジントニックを。濃いめで。」
そう頼んだ真帆の横に、遅れてやってきた男が静かに腰を下ろした。
黒のジャケットに白シャツ、年齢はたぶん40代半ば。
無言でグラスを傾ける姿に、どこか凛とした色気があった。
「飲みすぎじゃない?」
不意に声をかけられて、真帆は戸惑った。
けれど、その低く落ち着いた声は、なぜか心地よかった。
「……たまにはいいかなって思って。」

