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すぐ読める官能小説集
第4章 『HITORIASOBIノヨル』

僕は男の快感を自分の快感に変換してHITORIASOBIをする。
もし僕があのしなやか指先で触れられたのなら、画面の向こう側の男なんかよりもっと豊かな反応ができるのに。
しかし、動画にとって反応が豊かかどうかが重要ではない。
むしろノイズになることもあるようだ。
僕では反応が豊かすぎて、多くの男から顰蹙を買うだろう。
これが情感豊かな身体を持った男の悲劇。
男の反応は、女の指先によって、さっきよりも強い反応を示している。
その啼き声は、男のものとは思えないくらい甘く切なく可愛らしい。
これは当たりだった。
僕はこういう啼き声が好きだった。
女は男の快感をMOTEASOBIながら、言葉責めのシャワーを浴びせる。
女の声も僕の好みだった。
低くなく甘く可愛らしい声。
女性らしいその声は、僕の快感も高めていく。
「ねえ。どうしてそんなに喘いじゃうの?」
女が男の耳元で囁く。
もちろん女はそんなことは知っている。
だがそれはあえて聞いているのだ。
僕は思わず「ごめんなさい」と呟いてしまった。
その声はもちろん、女には届かないが、それもでも僕は「こんなに気持ちよくてごめんなさい」と謝罪したかった。
もし僕があのしなやか指先で触れられたのなら、画面の向こう側の男なんかよりもっと豊かな反応ができるのに。
しかし、動画にとって反応が豊かかどうかが重要ではない。
むしろノイズになることもあるようだ。
僕では反応が豊かすぎて、多くの男から顰蹙を買うだろう。
これが情感豊かな身体を持った男の悲劇。
男の反応は、女の指先によって、さっきよりも強い反応を示している。
その啼き声は、男のものとは思えないくらい甘く切なく可愛らしい。
これは当たりだった。
僕はこういう啼き声が好きだった。
女は男の快感をMOTEASOBIながら、言葉責めのシャワーを浴びせる。
女の声も僕の好みだった。
低くなく甘く可愛らしい声。
女性らしいその声は、僕の快感も高めていく。
「ねえ。どうしてそんなに喘いじゃうの?」
女が男の耳元で囁く。
もちろん女はそんなことは知っている。
だがそれはあえて聞いているのだ。
僕は思わず「ごめんなさい」と呟いてしまった。
その声はもちろん、女には届かないが、それもでも僕は「こんなに気持ちよくてごめんなさい」と謝罪したかった。

