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熱帯夜に溺れる
第4章 酔芙蓉の吐息
 莉子の裸の上半身を純はなるべく見ないようにした。それでも視界にちらつく豊満な乳房が純の股間を熱くさせる。

「あー、純さん、おっぱい見てえっちなこと考えてるでしょう?」
「こんな時に考えないよ」
「ふーん? エッチしたそうな目してる」
「変なこと言ってないで早くこれで汗拭いて」
「やだぁ。純さんが拭いてよぉ」

 胸の谷間がずいと迫ってくる。汗で湿った深い谷間は情事の湿り気を連想させ、ぷるんと揺れた2つの膨らみが純の二の腕に突撃した。
 怯む純に構わず莉子はどんどん身体を寄せてくる。

「わかったから……俺が拭くから、そんなに近くに来なくても……」
「近くに行かないと拭けないよ」
「近すぎても拭けないよ。少し離れて」

 なんとか莉子を引き剥がして適切な距離感を保った純は冷たい濡れタオルを恐る恐る莉子の肌に滑らせた。

「んん……タオルが冷たくて気持ちいい」
「良かった。熱があるから冷たい方がいいだろうと思ったんだ」
「ふふっ。この前エッチした後はあったかいタオルで拭いてくれたよね」
「そんなこと思い出さなくていいから……」

 まったく、莉子の発言は熱を出していても油断も隙もない。

 最初にどこを拭いてやればいいか皆目わからないが、とりあえず首筋、首の裏、脇の下から腕と順番に拭いてやる。
 冷水で濡らしたタオルの温度が心地良いのか、莉子の漏らす吐息も柔らかいものに変わった。熱を吸って人肌に温まったタオルを再び氷水で濡らして、今度は背中に滑らせた。

 傷ひとつない白くて綺麗な背中をやけに時間をかけて拭いていたのは、そこから先に待つ部分を目にする覚悟が決まらなかったせい。
 背中を拭き終えた次は正面……莉子の胸が待ち構えていた。

 拭きやすいようにベッドに仰向けに寝そべった莉子の胸元に濡れタオルを這わせる。乳房や乳首に指が当たらないよう注意しつつ、汗で湿った谷間と乳房、アンダーライン、そこからウエストラインや下腹部を拭う。

 むくりと湧き上がる情欲に必死で蓋をする。触りたい、揉みたい、吸いたい……そんな男の煩悩に悩む純の横顔に莉子の視線が突き刺さった。

「ねぇ……」
「どうした? 身体ダルい?」
「おっぱい吸いたい? 揉みたい?」

 まるで拳で頭を殴られた時のように純は目眩を起こして放心した。
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