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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第40章 裏アカ
前の彼氏とは違う。キスだけで快感に喘いでしまう自分に驚きながらも、もっと味わいたいと、積極的に口づけを交わす。

狩野は目を閉じ、必死に舌を絡めてくる架純を満足気に見下ろす。長めの前髪は左右に流れ、卵型の小さく整った顔を狩野に晒している。

閉じた目から伸びる長いまつ毛。すっと通った鼻筋。軽く上気し、薄紅色に染まった白磁のような肌。桜色の小さなぷるぷるの唇は欲情と唾液で色が濃くなり始めている。

狩野は肩を抱いた架純の身体へと目を向ける。今日もいつもと同じような地味なカーディガンにブラウス。しかし、開いたカーディガンからブラウスを押し上げる膨らみは間近で見るとかなりのものだとわかる。

足首まで隠すようなロングスカート。狩野は今すぐそのスカートをひん剥き、そこに隠された綺麗な脚を露わにしたい欲望を必死に抑える。

『もう少し…。完全に快楽に溺れさせてから…。その身体をめちゃくちゃにしてやる…。しかし…初めて抱くのに…身体を写真や動画である程度見て知っているのは…余計興奮させてくれるな…。』

裏アカで知る架純の魅力的な身体が、この服の下にはある。そう考えると興奮が強くなるのだ。

「ンふぅ…。ちゅぷっ…。あっ…。」

激しい口づけをたっぷり交わしてから唇を離したにも関わらず、架純は目を開け、名残惜しそうな表情をする。薄茶色の瞳が潤み、狩野を見つめてくる。野暮ったいメガネを外され、美少女と言っていいほどの顔が露わになっている。そして、その顔がさらに欲情した女の表情をしているのが、何とも言えない。

「くくっ…。もっとしてほしかったか…?慌てなくても、ここは誰も来ない…。ゆっくり君が満足するまで…たっぷりと可愛がってやるから…。」

「あぁ…ん。ち…違う…。私は…。」

架純は息を吹きかけられるように囁かれる言葉に軽く身を捩りながら、否定しようとする。

「まだ認めないのかい…?こんなに君の身体は僕を欲しがって、喜びに震えてるのに…?」

「あふぅっ…ん。やぁっ…ん。触っちゃ…んひぃっ…ん。」

狩野がムズっとブラウスの上から胸を揉み、スカートの上からお尻を撫でる。それだけで架純は甘い吐息を漏らす。

『だ…だめっ…。な…なんで…。こんなに…。ゾクゾクするの…?もっと…欲しくなるの…?』

「服従の証」と言われ、キスをされた。それを受け入れたが、未だ架純は戸惑っていた。
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