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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第40章 裏アカ
『くくっ…。これだよ…これ…。嫌がる相手を無理やりってのも興奮するが…..堕ちることをわかってなお、理性を保とうとする必死な表情…。これがまた…最高なんだよな…。』

架純の恥辱と逡巡と理性を綯い交ぜにした表情。瞳の奥は期待に艶かしい光をたたえ、それでいて嫌悪感を持って狩野を睨んでくる。頬は上気し、軽く紅くなり、唇を噛み締め、震える指はスカートを握り締めているが、足は逃げ出すことを放棄したように動かない。

狩野がさらに一歩近づく。すでにちょっと手を伸ばせば触れられる距離。それでも架純の足が動くことはなく、俯き加減に目を閉じ、肩を落とす。

「ようやく素直になってくれたね…。嬉しいよ…。」

狩野の手が落ちた肩に置かれ、そのまま腕を撫でるように滑り落ちる。架純は嫌がる素振りもせず、されるがまま。

『ど…どうして…?動かないの…?逃げ出したかった…。そのはずなのに…。あぁ…。やっぱり私…。あの時から…歪んでしまった…。』

高3の時の経験が自分を歪ませてしまったことを改めて後悔する。しかし身体は触れられた喜びに震えていることも理解する。

『私は…このまま…堕ちていく…。』

その時、俯いた架純を狩野の手が上向かせる。その感覚に閉じていた目を開ける。目の前に狩野の顔が迫っていた。身じろぎせず、大きな瞳で狩野を見つめる。

「これは…邪魔だな…。」

10数センチの距離で呟かれ、狩野の手が架純のメガネを取り上げる。期待と不安。理性と本能。欲情と嫌悪。多くの感情を綯い交ぜ、潤んだ瞳が狩野を射抜く。それだけで狩野は射精しそうなほどの興奮を覚える。

「快楽に…服従する証だ…。受け取れ…。」

狩野の呟きと共に顔がさらに近づく。架純は無意識のまま、目を閉じることなく、噛み締めていた唇を軽く開く。まるで狩野の行為を自ら受け取れるように…。

そして唇同士が重なり合う。

「ンっ…。んちゅ…。ちゅぅぷっ…。ちゅるぅ…。ンふぅ…。んんっ…。ちゅぅう…。ぢゅるぅ…。んはぁ…。ぢゅぷぅっ…。」

最初は重なっただけの唇同士が、徐々に互いを求め合うように強く押し付け合う。そして、軽く開いた唇から互いの舌を伸ばし、絡め合う。激しくなる口づけに架純はクラクラするほどの快感を覚える。

架純は快楽に自ら白旗を上げ、舌を自分から絡めに行く。

『き…キスだけで…蕩けてしまいそう…。』
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