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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第42章 脅迫
途中、一服してから、のんびりと向かう。そして昨日、優子が待っていた場所に陣取り、光江を待つ。

ほどなくして、目の前にタクシーが止まり、光江が降りてくる。普段、会社では後ろでまとめている髪を解き下ろしている。さらには度が入っていないであろうメガネまでしている。

「早く入りましょ…。」

小声で狩野に囁くと、カツカツとヒールを鳴らし、ラブホに向かう。狩野はニヤリと笑い、光江の後を追う。ラブホに入り、部屋を選ぶパネルの前で光江はようやく一息着く。

「こんなとこに呼び出すなんて…。人に見られたら…。んぢゅ…!?」

狩野は光江に抱きつき、唇を奪う。

「そんなに俺とやりたかったのかな?自分からさっさと中に入るなんて…。」

キスをし、パネルに手を伸ばし、部屋を選ぶ狩野。

「だっ!誰がっ!?だから…誰かに見られたらっ!」

「おっと…。騒ぐと自分が困るだけですよ?ほら…行きますよ?」

狩野は光江の腰に手を回し、強引にエレベーターに向かう。

「もう…。わかったから…。」

悔し気な表情で、狩野に誘われるままエレベーターに乗る。狩野には主導権を握られっぱなしだ。

エレベーターに乗り込むと、狩野は光江を壁に押し付け、激しいキスをしてくる。

「んぢゅぅ…。ンむぅ…。せ…せめて…部屋に…。んっ…。ぢゅぷぅ…。はぁ…。」

目的の階に着くまでたっぷりと口内を蹂躙された光江。そんな光江を引きずるように部屋へ向かう狩野。

『くっ…。さっきのキスだけで…。濡れてきちゃう…。なんで…。こんな奴に…。』

狩野にキスされただけで、すでに準備を始めた身体を恨めしく思う。もう身体は狩野のことを求めてしまっている。

部屋の扉を閉めると同時に再び狩野が激しくキスをしてくる。今度は身体も触れられる。

「んっ…。んんっ…♡やぁっ…ん♡ねぇ…ここは…嫌…。んぢゅるる…♡んハァっ…♡」

ねちっこいキスに思わず甘い吐息を吐く光江。その時、部屋の電話がプルルッと鳴る。狩野はそこで光江の身体を離し、電話に向かう。

「はい…。泊まりで…。はい…。」

短いやり取りで電話を切る狩野。しかし、光江には聞き捨てならない言葉があった。

「と…泊まりって…どういうことっ!?わ…私は…!」

「あ〜、勘違いしないでください。俺が帰るのが面倒なだけですよ?課長は終わったら帰ってもいいですから。」
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