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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第58章 レズビアン・ショー (第九部)
「咥えろ・・・・」

自信に満ちた声が命じる。

「は・・い・・・」

跪いた香奈子は素直な声で返事をすると、差し出されたコックをためらいも無く握りなおした。

見上げるペニスは太く逞しく、充血した血管が幾重にも絡みつき、彫りの深い影をつくる亀頭から透明な液体が滴るように漏れている。

「あ・・・はぁ・・・・」

まず、なぞるように舌を這わせた。

「あ・・・ふぅ・・・ん・・ふぅ・・・」

丁寧に舐めあげていく。

「おっ・・・お・・・・」

反応する声が微かに聞こえた。

「あ・・・むぅ・・・・」

それが合図かのように、大きく口を開くと一気に飲み込んでいった。

「ん・・・ふぅ・・ぐぅ・・・」

生臭い味が口一杯に広がる。

香奈子は嬉しそうに胸いっぱい、吸い込む。

(ああ・・・・この匂い・・・・)

久しぶりに味わう男臭さは身も心も痺れさせてくれる。

何故だろう。

強烈に惹かれてしまう。

無理やり犯された男なのに。

竹内を愛してしまったのだろうか。

いや、そうではない。

そうである筈がない。

この男は愛するには値しない。

自分を犯しただけでなくSMまがいの調教を繰り返し、しかもあろうことか衆目の前で淫靡なショウを強要したのだ。

矢島家の後継者として長い間培われたプライドはズタズタに引き裂かれてしまった。

夫を裏切り、愛する娘である圭子にも到底顔向けが出来ない。

憎んでも憎みきれない男。

竹内を殺し、この地獄から逃れようと何度思った事だろうか。
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