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レモンティーな朝焼け―母娘調教―
第54章 ママと同じ
それは圭子が竹内にヴァージンを奪われた翌日のことだった。

『お早う・・・ママ』

ダイニングに現れた母に、少女は爽やかな笑顔で声をかけた。

『お早う・・・』

複雑な表情で香奈子は言葉を返した。

『あの・・・竹内さんは・・・?』

オズオズと聞く母に、圭子は素っ気無く言った。

『もう、いないわよ』

『えっ・・・?』

意外な答えに声を詰まらせ、娘の顔を見た。

『朝早く起きてらして、帰っていかれたみたい』

少女は目を合わす事なく、朝の食卓の用意をしている。

『私も寝坊しちゃって、起きた時には誰もいなかったわ・・・・。玄関にメモが置いてあったの』

『そう・・・・』

一枚の紙片を渡された香奈子は、気の抜けた声を出した。

確かに竹内の書いたものだった。

暫くボンヤリとメモを見つめていた。

昨夜の記憶が途切れていた。

目覚めた時は自分の部屋で、ベッドの上だった。

裸だった。

『いつの間に・・・?』

頭に激痛が走った。

『いた・・い・・・』

強力な睡眠薬を飲まされていた事を香奈子は知らない。
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