この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
爛れる月面
第2章 湿りの海
「し、しない、だけだよっ……、わたしの、こと、大事に、してくれてる、もん……」

 だからといって、徹が井上に劣るとは、断じて認めがたかったし、侮ることすら許せなかった。

 紅美子の反駁に鼻を鳴らした井上は、一段と強く突き上げると、浮かせた体を投げ落とした。ヒップがシーツにバウンドする寸前、肉茎の抜けた股ぐらから、水しぶきが上がったのが見えた。噴射をかぶっても気にせず、尻もちをついた紅美子をを荒々しく引き寄せた井上は、脚を捻じり、強引に体を裏返してくる。

「や……、こっ、これ……、やだっ……」

 ヒップを高々と掲げ、後ろへ差し出した恰好にされた狭間へと、肉槍の矛先が擦り付けられる。

「苦手、というか、不得意なのは知ってる。……憶えろ。いつか徹くんが、したい、って言ってくるかもしれないじゃないか」
「じゃ……、そん時、するっ……。よ、よけいな……」
「ということは、やっぱりしたことなかったんだな? 昨日言ってたことはウソか」
「……ぐっ」

 昨晩も、井上に後ろから散々に貫かれた。バックスタイルだけではない、縦横無尽に、様々な体位を愉しまれた──いや、試された。中でも、これまで幾度となく交わっておきながら、恋人とはしたことがなかった後背位は、まずもって紅美子がその姿勢を取ることにたじろいでしまい、気を保つためには、あたかも慣れているかのように偽ったのを、この男はしっかりと憶えていたのだ。

「ま、バレバレだったがな。腰もアソコも、動きがてんでなってなかった。徹くんが失望する」
「……っ、と、徹は、……絶対、そんなこと言わないっ!!」
/254ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ