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爛れる月面
第4章 月は自ら光らない

「徹、……私のこれ、好き?」
「だ、大好きだよ、クミちゃん……」
「口でされるのが好きなのか、私が好きなのかわからん」
「いっ、いや……、……両方」
「ん、それなら許す」
徹の膝横につかまったまま、ポニーテールを揺らし、頬ずりせんばかりに幹をはんで、「……これ、してほしくなったら、ちゃんと言ってね」
小孔から垂れる雫を舌で掬い取り、唇をしっかりと締めて鼻から空気を吸い込む。引っ詰めた髪を撫でる手までヒクついている。膝をついてヒップを上げ、鬢の毛を耳の後ろに払った紅美子は、亀頭の三分の一を唇に包み込むようにして吸着し、裏側を舌で擽りつつ、ゆっくりと口内へと含んでいった。
「くっ……」
「もっほ、ひはへて。徹のほえ」
咥えたままだったので恥ずかしいほど音韻が歪んだが、すぐに上から悩ましい喘ぎが降ってくるようになった。愚図る子供を想像させる声だったが、幼少の頃の徹が愚図っているところを見たことがなく、静かで寡黙な子供だったからとても新鮮だった。どんどんと口の中の肉茎と、その持ち主が愛おしくなってきて、頬に窪みができるまで強く吸い上げる。
「……クミちゃんっ……、もうだめ……」
もう一度頭をスライドさせたら終焉するらしく、小粒を散らして口から抜き取ると、
「出る?」
「う、うん……」
「どうやって出したい? エッチはだめだよ」
「えっと……、そ、その……、……か、顔……、いい?」
そう頼んでくるのかな、と、或る程度は読んでいて、あえて訊いていた。
「おっ、ついに徹に征服欲が生まれた」
「ち、ちがうよっ、征服とか、そんなんじゃない」
「じゃあ、なに?」
「その……、クミちゃんを、俺のものにできるから……、う、いや……、できるような気が、するから……」
「あれ、ご存知ない? それを征服欲っていうの」
茶化しつつも、彼の熱情を顔に浴びる時のことを想像して胸が透いたが、
「だ、大好きだよ、クミちゃん……」
「口でされるのが好きなのか、私が好きなのかわからん」
「いっ、いや……、……両方」
「ん、それなら許す」
徹の膝横につかまったまま、ポニーテールを揺らし、頬ずりせんばかりに幹をはんで、「……これ、してほしくなったら、ちゃんと言ってね」
小孔から垂れる雫を舌で掬い取り、唇をしっかりと締めて鼻から空気を吸い込む。引っ詰めた髪を撫でる手までヒクついている。膝をついてヒップを上げ、鬢の毛を耳の後ろに払った紅美子は、亀頭の三分の一を唇に包み込むようにして吸着し、裏側を舌で擽りつつ、ゆっくりと口内へと含んでいった。
「くっ……」
「もっほ、ひはへて。徹のほえ」
咥えたままだったので恥ずかしいほど音韻が歪んだが、すぐに上から悩ましい喘ぎが降ってくるようになった。愚図る子供を想像させる声だったが、幼少の頃の徹が愚図っているところを見たことがなく、静かで寡黙な子供だったからとても新鮮だった。どんどんと口の中の肉茎と、その持ち主が愛おしくなってきて、頬に窪みができるまで強く吸い上げる。
「……クミちゃんっ……、もうだめ……」
もう一度頭をスライドさせたら終焉するらしく、小粒を散らして口から抜き取ると、
「出る?」
「う、うん……」
「どうやって出したい? エッチはだめだよ」
「えっと……、そ、その……、……か、顔……、いい?」
そう頼んでくるのかな、と、或る程度は読んでいて、あえて訊いていた。
「おっ、ついに徹に征服欲が生まれた」
「ち、ちがうよっ、征服とか、そんなんじゃない」
「じゃあ、なに?」
「その……、クミちゃんを、俺のものにできるから……、う、いや……、できるような気が、するから……」
「あれ、ご存知ない? それを征服欲っていうの」
茶化しつつも、彼の熱情を顔に浴びる時のことを想像して胸が透いたが、

