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爛れる月面
第3章 広がる沙漠

「おか、みさんっ、に、怒られる」
「どっちをするつもりなんだ?」
「ばかっ……あ、あんたにも、かかるんだからね?」
「それが嫌なら、こんなことしない」
「ああっ……!」
ヘアの頂を吸われた。ごく近くではあるが、直接的に触れられたわけではないのに、いくばくかの温かな露が脚の間に洩れてしまった。
「……まさか、飲んだり、……しない、よね?」
不安がよぎり、思わず問うてしまうと、井上は声を出して笑い、
「そこまでの趣味はないよ」
中を掻き回していた指を抜き、付け根へと置いた。ヘアを撫でながら、ときおり、雛先と戯れる動きに変わる。言わなければよかった──手が去ったことで小孔を直接湯気に舐められて、紅美子は拳にした左手を上唇の上から前歯へ押し当てた。目を固く閉じ、一点に集中させていた力を緩めていく。
「ンッ……」
水面が叩かれる。腕にふりかかるのも気にせず井上が膝を押し、より大きく股を開かせると、泄流はより遠くへと伸びた。脳野に妖しい炎が燃え盛り、次々と理性を焼き尽くしてくる。断続的に訪れる震えに全身を引き攣らせても、一度開いてしまった栓は閉じ直すことは叶わなかった。
小撥ねを散らしていた湍流が湧出口から畝の脇へ溢れるにまで弱まり、最後にもう一度だけ飛影を描くと、出口を指先に拭われ、
「……全部出したか?」
全部──
羞恥を蔑ろにしたことで、胸底に性懲りもなく漂い残り、露天に入った時からあけすけに構えさせていた、卑怯な葛藤までも、身から流れ出ていった気がした。
紅美子は緩慢に頷き、そのまま面を井上を向けると、
「い……、挿れて」
訴えるや、こめかみに火花が散った。腕を取って立たされると、わななく脚を鼓舞して胸板へと飛び込む。片脚を担がれて晒した肉の裂け目に、漲り切った亀頭を押し付けられる。紅美子は首に巻きつけた腕をバストが潰れるほど狭め、顔前の唇にふるいついた。
「ン……、……ああっ!!」
「どっちをするつもりなんだ?」
「ばかっ……あ、あんたにも、かかるんだからね?」
「それが嫌なら、こんなことしない」
「ああっ……!」
ヘアの頂を吸われた。ごく近くではあるが、直接的に触れられたわけではないのに、いくばくかの温かな露が脚の間に洩れてしまった。
「……まさか、飲んだり、……しない、よね?」
不安がよぎり、思わず問うてしまうと、井上は声を出して笑い、
「そこまでの趣味はないよ」
中を掻き回していた指を抜き、付け根へと置いた。ヘアを撫でながら、ときおり、雛先と戯れる動きに変わる。言わなければよかった──手が去ったことで小孔を直接湯気に舐められて、紅美子は拳にした左手を上唇の上から前歯へ押し当てた。目を固く閉じ、一点に集中させていた力を緩めていく。
「ンッ……」
水面が叩かれる。腕にふりかかるのも気にせず井上が膝を押し、より大きく股を開かせると、泄流はより遠くへと伸びた。脳野に妖しい炎が燃え盛り、次々と理性を焼き尽くしてくる。断続的に訪れる震えに全身を引き攣らせても、一度開いてしまった栓は閉じ直すことは叶わなかった。
小撥ねを散らしていた湍流が湧出口から畝の脇へ溢れるにまで弱まり、最後にもう一度だけ飛影を描くと、出口を指先に拭われ、
「……全部出したか?」
全部──
羞恥を蔑ろにしたことで、胸底に性懲りもなく漂い残り、露天に入った時からあけすけに構えさせていた、卑怯な葛藤までも、身から流れ出ていった気がした。
紅美子は緩慢に頷き、そのまま面を井上を向けると、
「い……、挿れて」
訴えるや、こめかみに火花が散った。腕を取って立たされると、わななく脚を鼓舞して胸板へと飛び込む。片脚を担がれて晒した肉の裂け目に、漲り切った亀頭を押し付けられる。紅美子は首に巻きつけた腕をバストが潰れるほど狭め、顔前の唇にふるいついた。
「ン……、……ああっ!!」

