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シャイニーストッキング
第23章 ほつれるストッキング2 蒼井美冴と松下律子
46 蒼井美冴(23)
松下さんは、完全に酔い潰れてしまっていた…
元々お酒は弱いとは云っていたし、ましてやわたしとの突然の対峙、また、こうしたお酒を呑みながらの会話に、秘密の打ち明け。
そしてなによりも、大原浩一というオトコの存在を介した、心を探り合いながらの会話…
それにその会話に伴い明らかになってきた、お互いの共通なストッキングという性癖嗜好。
緊張感、微かな興奮、そして宴会からの張り詰めた思い等々が、強くはないアルコールの酔いに、一気に呑まれてしまったのだろうと思われる。
「ヒロくん大丈夫?」
わたしは、おんぶしてくれているアルバイトのヒロくんに声を掛ける。
「え、全然大丈夫っすよぉ、お姉さん軽いしぃ、それにいい匂いするしぃ」
と、彼は、軽く話してきた。
「もぉ、バカなんだからぁ」
「いや、本当に甘くて、いい匂いっすぅ」
いい匂い…
それは、ゆかりさんをさんざん迷わせ、揺らがせたらしいシャネルの香り。
「あ…」
その時であった。
先を歩く、わたしの目の前に、大通りであり、深夜近くにも関わらずにまだまだ交通量の多い国道246号線と、その上を走る首都高速の夜に黒く浮かぶ高架…
そして、その脇に建っているホテルのシルエットが、目に入った。
『ホテルb』
それは、昨夜は緊急ボイラー工事の為に休業していたホテル…
今夜は、営業している。
そして…
彼、大原浩一との逢瀬に、何度となく利用したホテル。
「………」
今夜は、やってるんだ…
「あ、ヒロくん」
「はい」
「このホテルでいいわよ」
「え?」
「ほら、彼女、こんな酔い潰れてるから、タクシーにも拒否られちゃうさぁ」
「あ…」
「女二人で、泊まっちゃうわ」
「そ、そうっすかぁ」
「うん、それにここ、ラブホテルじゃないから、女二人でも泊まれるからさぁ」
そう、このホテルはいちおうビジネスホテルである。
「うん、ちょっとチェックインしてきちゃうから」
そう言って、小走りにフロントへと向かう。
だけど、わたしは、ドキドキしていた…
それはこの松下さんと、酔い潰れているとはいえ、二人でホテルに泊まるということ…
そしてあの、ゆかりさんと過ごした、お盆休みの熱い夜が、脳裏に浮かび上がっていたからーー
松下さんは、完全に酔い潰れてしまっていた…
元々お酒は弱いとは云っていたし、ましてやわたしとの突然の対峙、また、こうしたお酒を呑みながらの会話に、秘密の打ち明け。
そしてなによりも、大原浩一というオトコの存在を介した、心を探り合いながらの会話…
それにその会話に伴い明らかになってきた、お互いの共通なストッキングという性癖嗜好。
緊張感、微かな興奮、そして宴会からの張り詰めた思い等々が、強くはないアルコールの酔いに、一気に呑まれてしまったのだろうと思われる。
「ヒロくん大丈夫?」
わたしは、おんぶしてくれているアルバイトのヒロくんに声を掛ける。
「え、全然大丈夫っすよぉ、お姉さん軽いしぃ、それにいい匂いするしぃ」
と、彼は、軽く話してきた。
「もぉ、バカなんだからぁ」
「いや、本当に甘くて、いい匂いっすぅ」
いい匂い…
それは、ゆかりさんをさんざん迷わせ、揺らがせたらしいシャネルの香り。
「あ…」
その時であった。
先を歩く、わたしの目の前に、大通りであり、深夜近くにも関わらずにまだまだ交通量の多い国道246号線と、その上を走る首都高速の夜に黒く浮かぶ高架…
そして、その脇に建っているホテルのシルエットが、目に入った。
『ホテルb』
それは、昨夜は緊急ボイラー工事の為に休業していたホテル…
今夜は、営業している。
そして…
彼、大原浩一との逢瀬に、何度となく利用したホテル。
「………」
今夜は、やってるんだ…
「あ、ヒロくん」
「はい」
「このホテルでいいわよ」
「え?」
「ほら、彼女、こんな酔い潰れてるから、タクシーにも拒否られちゃうさぁ」
「あ…」
「女二人で、泊まっちゃうわ」
「そ、そうっすかぁ」
「うん、それにここ、ラブホテルじゃないから、女二人でも泊まれるからさぁ」
そう、このホテルはいちおうビジネスホテルである。
「うん、ちょっとチェックインしてきちゃうから」
そう言って、小走りにフロントへと向かう。
だけど、わたしは、ドキドキしていた…
それはこの松下さんと、酔い潰れているとはいえ、二人でホテルに泊まるということ…
そしてあの、ゆかりさんと過ごした、お盆休みの熱い夜が、脳裏に浮かび上がっていたからーー

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