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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1 佐々木ゆかり
53 美冴の鋭さ…
「………っ」
ふと、ゆかりの方を見ると…
目が、合った。
「……………」
「……………」
お互いに、逸れずに見つめ合い…
そのゆかりの目には、どこか寂しそうな翳りが見え…
いや、それは、すべて…
オレのせい…
一瞬、時が、止まった――
「あ…」
だが…
そんなゆかりとの間に、不意に、美冴の姿が現れ…
「ねぇ、明日、朝早くからゴルフなんですって?」
そう、小声で訊いてきた。
「…う、うん……」
「ホントなの?」
「あ、うん」
私は、頷く。
「あら…じゃあ、本当に好都合なんだ…」
「え…あ、う、うん?」
本当に好都合…
それは、恐らくは、今夜のこの後の流れに対しての意味であろう。
「じゃぁ、この一次会で帰るんでしょう?」
「あ、うん」
「そうかぁ…」
美冴はそう呟くと、ほんの一瞬、上を向き…
「じゃぁさ、この後、松下さんをお借りするわね…」
「え?」
「…で、大原常務サマは、真っ直ぐにご帰宅くださいませ」
と、少しへりくだって、言ってきた。
「あ、え、真っ直ぐって?」
「それは真っ直ぐよ、寄り道しないでさぁ」
「あ…うん…」
それは…
「ま、いいから、わたしに任せるんでしょう?」
「うん…」
任せるも、何も、私自身では、どうしてよいかわからない…
「ま、とりあえず…さ…」
と、美冴は、律子の方を、チラっと見て、その後直ぐに、ゆかりの方を見る。
そういえば、律子の周りには、武石健太と伊藤敦子、そして、コールセンター部の杉山までが、ずっと一緒に囲んで話していた…
いや、時折、笑い声まで聞こえ…
あんな、楽しそうな笑顔の律子を、初めて見た様な…
そう、律子は、まだ、28歳…
あの三人と、あまり変わりない――
そして、ゆかりも、まだ30歳…
あ、いや、オレだけがオジさんなんだ――
「あ、今、歳の事、考えてたでしょう?」
すると、すかさず、美冴がそう言ってくる。
「え、あ、いや」
「そうよ、わたしと、アナタの二人が、オバさん、オジさんなんだから…ね」
と、唇を歪ませ、笑い、呟く。
「あ…いや…」
そう、美冴も若くは見えるけど、確か、38歳だった。
やはり、この美冴が…
実は、いちばん鋭いのかもしれない――
「………っ」
ふと、ゆかりの方を見ると…
目が、合った。
「……………」
「……………」
お互いに、逸れずに見つめ合い…
そのゆかりの目には、どこか寂しそうな翳りが見え…
いや、それは、すべて…
オレのせい…
一瞬、時が、止まった――
「あ…」
だが…
そんなゆかりとの間に、不意に、美冴の姿が現れ…
「ねぇ、明日、朝早くからゴルフなんですって?」
そう、小声で訊いてきた。
「…う、うん……」
「ホントなの?」
「あ、うん」
私は、頷く。
「あら…じゃあ、本当に好都合なんだ…」
「え…あ、う、うん?」
本当に好都合…
それは、恐らくは、今夜のこの後の流れに対しての意味であろう。
「じゃぁ、この一次会で帰るんでしょう?」
「あ、うん」
「そうかぁ…」
美冴はそう呟くと、ほんの一瞬、上を向き…
「じゃぁさ、この後、松下さんをお借りするわね…」
「え?」
「…で、大原常務サマは、真っ直ぐにご帰宅くださいませ」
と、少しへりくだって、言ってきた。
「あ、え、真っ直ぐって?」
「それは真っ直ぐよ、寄り道しないでさぁ」
「あ…うん…」
それは…
「ま、いいから、わたしに任せるんでしょう?」
「うん…」
任せるも、何も、私自身では、どうしてよいかわからない…
「ま、とりあえず…さ…」
と、美冴は、律子の方を、チラっと見て、その後直ぐに、ゆかりの方を見る。
そういえば、律子の周りには、武石健太と伊藤敦子、そして、コールセンター部の杉山までが、ずっと一緒に囲んで話していた…
いや、時折、笑い声まで聞こえ…
あんな、楽しそうな笑顔の律子を、初めて見た様な…
そう、律子は、まだ、28歳…
あの三人と、あまり変わりない――
そして、ゆかりも、まだ30歳…
あ、いや、オレだけがオジさんなんだ――
「あ、今、歳の事、考えてたでしょう?」
すると、すかさず、美冴がそう言ってくる。
「え、あ、いや」
「そうよ、わたしと、アナタの二人が、オバさん、オジさんなんだから…ね」
と、唇を歪ませ、笑い、呟く。
「あ…いや…」
そう、美冴も若くは見えるけど、確か、38歳だった。
やはり、この美冴が…
実は、いちばん鋭いのかもしれない――

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