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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1 佐々木ゆかり
7 ドア…
「えつを……寝かせてきますね…」
「うん…」
敦子は、越前屋さんを抱える。
「あ、わたしも…」
手伝おうと、手を伸ばすと…
「ううん、どうぞ、ゆかりさんは、お先にシャワーを…」
「え……」
それは…
きっかけ―――
「あ……う、うん…じゃ……」
わたしは、シャワールームへと向かう。
「ふうぅ…」
わたしは、バスルームの鏡の自分を見つめ、吐息を漏らす。
なんて、油断し切った顔なの…
ううん…
いやらしい、顔―――
越前屋さんの、寝落ち…
それは…
もう、わかっている。
わたしの期待―――
ううん、違う…
願い―――
「はぁぁ……」
鏡の自分を見つめる…
いや、鏡の中の自分が、わたしを逸らずに見つめてきていた。
「だって……」
今夜は…
今夜こそは…
敦子に、抱かれたい。
「あ…」
そして、鏡の自分に…
あの、松下秘書の顔が、浮かび、重なる。
間違いない…
あの人を、浩一さんを…
奪われて、しまったはず。
重なった、彼女の目が…
逸らずに、わたしを見つめてくる。
「…………」
でも、なんでだろう…
なんで、哀しくないんだろう……
じゃ、あの涙の意味は、なに?
「ふうぅ…」
なんとなく、わたしは、その答えを…
わかっている…
でも…
それは、まだ…
認めたくは、ない―――
わたしは、ふと…
バスルームのドアに、目を向ける。
そして…
その、ドアが…
開くのを…
心のどこかで、待っている。
いや…
早く…
開いて、ほしい―――
「えつを……寝かせてきますね…」
「うん…」
敦子は、越前屋さんを抱える。
「あ、わたしも…」
手伝おうと、手を伸ばすと…
「ううん、どうぞ、ゆかりさんは、お先にシャワーを…」
「え……」
それは…
きっかけ―――
「あ……う、うん…じゃ……」
わたしは、シャワールームへと向かう。
「ふうぅ…」
わたしは、バスルームの鏡の自分を見つめ、吐息を漏らす。
なんて、油断し切った顔なの…
ううん…
いやらしい、顔―――
越前屋さんの、寝落ち…
それは…
もう、わかっている。
わたしの期待―――
ううん、違う…
願い―――
「はぁぁ……」
鏡の自分を見つめる…
いや、鏡の中の自分が、わたしを逸らずに見つめてきていた。
「だって……」
今夜は…
今夜こそは…
敦子に、抱かれたい。
「あ…」
そして、鏡の自分に…
あの、松下秘書の顔が、浮かび、重なる。
間違いない…
あの人を、浩一さんを…
奪われて、しまったはず。
重なった、彼女の目が…
逸らずに、わたしを見つめてくる。
「…………」
でも、なんでだろう…
なんで、哀しくないんだろう……
じゃ、あの涙の意味は、なに?
「ふうぅ…」
なんとなく、わたしは、その答えを…
わかっている…
でも…
それは、まだ…
認めたくは、ない―――
わたしは、ふと…
バスルームのドアに、目を向ける。
そして…
その、ドアが…
開くのを…
心のどこかで、待っている。
いや…
早く…
開いて、ほしい―――

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