この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1        佐々木ゆかり
 4 昔とはちがう…
 
 なぜか…
 そんな想いが、一瞬、過った。

 それは松下秘書に…
 敦子の姿が重なったから?
 心が揺れ、指が震えてくる。

 だけど、今度は…

「さぁ、美冴さん帰りましょう」

 この健太の穏やかな声により…
 ハッと、意識が、現実に浮上した。

「え、あ、う、うん…」
「なんか、疲れてますねぇ…」
「え、いや、そんな…」

 わたしは、そんな、健太と美冴さんの、聞こえてくる会話に…

「ほら、美冴さんは疲れてるんだからぁ、健太、ちゃんと気遣いなさいよね」

 思わず、からかい気味に突っ込み…
 いや、これは、無意識だった…
 どうやらわたしは、美冴さんや、越前屋さんだけではなく、健太にも心を許しているのだろうと思えるのだ。

 それに、健太は…
 あの『黒歴史』の大学生時代から、わたしを追っかけてきてくれた、かわいいオトコ。
 
「あっそうだ、明日の決起集会の段取りはバッチリなんでしょう?」
 そして、今や、大切な、仕事の片腕的存在。

「はいっ、もちろんバッチリっすよ」
「うん、そう、よかったわ」
「はい、任せてくださいっ」

 だけど、やはり、わたしは、矛盾という心の迷いに揺れている…
 そう、明日…
 明日の決起集会には、あの二人…
 大原浩一常務と、松下秘書も参加することになった。
 
 また、松下秘書の姿が、心に巡り、揺れてくる……

 あっ…
 そんな気配を察知したのだろう、敦子が…
「…………」
 わたしを、見つめてきた。

 やはり、二人は、似ている……

 そして…

 わたしは、敦子を……

 もう、揺れに揺れ…

 支離滅裂になりそうになってきた。

「さぁ、帰りましょうよぉ…」

 だが、再び、越前屋さんの明るい声が…
 わたしを引き上げてくれる。

「さぁ、美冴さん、帰りましょう…」

 それに、健太が、いる……

「ホントに、今夜もエツ来るのぉ…」

 そして、敦子も……

「なんか、疲れちゃったわ…」

 美冴さんもいる―――

 そう、わたしは、あの頃と違う…

 周りには仲間がいて、友達もできた…

 昔とは、違うはずだ。

『明日、ちゃんと、話してみたら…』

 そう、美冴さんに言われた通り…

 明日、ちゃんと彼と、話し…

 このモヤモヤを…

 吹き、飛ばす………



 
/2997ページ
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ