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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1 佐々木ゆかり
3 矛盾の揺らぎ…
『なんとなくぅ、あっちんに似ていてぇ…』
ホント、似てるわ…
「…………」
だけど…
彼を奪われたかもしれない相手に…
恋敵に似ているのに、なぜか、揺れない。
いや、逆に、敦子の顔が見れて…
敦子の空気に触れられて…
わたしは、嬉しい、穏やかになっている。
本来ならば、普通は、憎しみ、嫉妬、焦燥的な、濁った想いが沸くはずなのに…
今、わたしの心は、敦子の顔を見て、ホッとしている。
「……っ」
ドキッとしてしまった、だって、美冴さんと一瞬、目が合ったから…
それに、この不惑の想いが、読み取られてしまったみたいに感じたから。
そして、違和感―――
それは、もう、彼の居場所が少なくなってるってこと?
「さぁ、あっちん、帰ろう」
すると…
この越前屋さんの明るい声により…
こんな不惑に揺れる心を、スッと、現実に戻してくれた。
本当に、いつも、この越前屋さんには、助けられる…
「え、なに、わたしはゆかり室長と帰るのよ」
「えぇ、そんなぁ…」
そして、こんな敦子との、軽妙な会話にも救われる。
「当たり前でしょう、わたしは今はゆかり室長のお部屋にお世話になってるんですからぁ…
ねぇ、そうですよねぇ」
そして…
「うん、そうね」
この、敦子からの問い掛けが、更に、心を軽くしてくれ…
「えぇ、ひどぉい、ゆかり室長までぇ、いじめないでくださいよぉ」
そんな越前屋さんの明るい、まるでコントの様な会話が、わたしの不惑な想いを紛らわせてくれる。
いや、本当は、現実から逃げているのかもしれない…
わたしは、自問自答し、逡巡する―――
だって、本来ならば…
松下秘書を想起させる敦子の姿には、怒り、憎しみ等の感情が沸くはずなのに…
そして、心の奥底に蠢く自覚…
それは、早く触れてほしい……
愛しい、彼を寝取られた相手に…
似ている敦子に…
それは、矛盾した想い。
なぜ?……
あの、寝取られの疑惑を確信した時、怒り、憎しみは沸いてこず…
なぜか、仕方ないか…
あの魅惑さじゃ、しょうがないか…
そんな想いが、一瞬、過る―――
『なんとなくぅ、あっちんに似ていてぇ…』
ホント、似てるわ…
「…………」
だけど…
彼を奪われたかもしれない相手に…
恋敵に似ているのに、なぜか、揺れない。
いや、逆に、敦子の顔が見れて…
敦子の空気に触れられて…
わたしは、嬉しい、穏やかになっている。
本来ならば、普通は、憎しみ、嫉妬、焦燥的な、濁った想いが沸くはずなのに…
今、わたしの心は、敦子の顔を見て、ホッとしている。
「……っ」
ドキッとしてしまった、だって、美冴さんと一瞬、目が合ったから…
それに、この不惑の想いが、読み取られてしまったみたいに感じたから。
そして、違和感―――
それは、もう、彼の居場所が少なくなってるってこと?
「さぁ、あっちん、帰ろう」
すると…
この越前屋さんの明るい声により…
こんな不惑に揺れる心を、スッと、現実に戻してくれた。
本当に、いつも、この越前屋さんには、助けられる…
「え、なに、わたしはゆかり室長と帰るのよ」
「えぇ、そんなぁ…」
そして、こんな敦子との、軽妙な会話にも救われる。
「当たり前でしょう、わたしは今はゆかり室長のお部屋にお世話になってるんですからぁ…
ねぇ、そうですよねぇ」
そして…
「うん、そうね」
この、敦子からの問い掛けが、更に、心を軽くしてくれ…
「えぇ、ひどぉい、ゆかり室長までぇ、いじめないでくださいよぉ」
そんな越前屋さんの明るい、まるでコントの様な会話が、わたしの不惑な想いを紛らわせてくれる。
いや、本当は、現実から逃げているのかもしれない…
わたしは、自問自答し、逡巡する―――
だって、本来ならば…
松下秘書を想起させる敦子の姿には、怒り、憎しみ等の感情が沸くはずなのに…
そして、心の奥底に蠢く自覚…
それは、早く触れてほしい……
愛しい、彼を寝取られた相手に…
似ている敦子に…
それは、矛盾した想い。
なぜ?……
あの、寝取られの疑惑を確信した時、怒り、憎しみは沸いてこず…
なぜか、仕方ないか…
あの魅惑さじゃ、しょうがないか…
そんな想いが、一瞬、過る―――

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