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シャイニーストッキング
第22章 ほつれるストッキング 1 佐々木ゆかり
2 武石健太と伊藤敦子
「ただいまですぅ」
越前屋さんは、タクシー内のテンションのままに、準備室のドアを開け、そう元気に明るく入っていく。
「あ、お疲れ様です」
そして…
もう一人の、今や、わたしの片腕であり、心許せる存在となった、武石健太が出迎えてくる。
そして…
「別に何も無いんでスタッフのみんなは定時で帰らせましたぁ」
定時は五時半。
「うん、大丈夫よ、あ、それより健太たちも帰っちゃって良かったのに」
わたしは、美冴さんの後ろから、そう言う。
「え、あ、いや、ゆかり室長を差し置いて先に上がる訳にはいきませんから」
「ええぇ、違うでしょう、美冴さんを待っていたんでしょう…
ホント調子がいいんだからぁ」
わたしは、すかさずツッコミを入れた。
「え、あ、い、いや、それは…」
どうやら、図星みたい…
本当に、健太は、わかりやすい。
「あら、もお…」
そして美冴さんは、恥ずかしそうに、うつむく。
そう…
この明るく、軽い空気が、わたしの心を、緩めてくれる……
だが……
「あ、お疲れ様です」
そう言いながら、健太の後ろから、伊藤敦子さんが顔を見せた瞬間であった―――
「あ…う、うん…た、ただいま…」
わたしの心が…
一気に、揺らいでしまう。
いや…
これは…
昂ぶり―――
脳裏いっぱいに…
昨夜の、情景が…
敦子の、熱く、濡れた感触が、思い浮かび…
あ……
疼いてきた―――
「ごめんね、待たせちゃって」
「いえ…」
そんな、自分の昂ぶりの揺らぎを、誤魔化す意味でも…
できるだけ、冷静を装い、そう言葉を交わす。
心が、高鳴る…
そして…
斜め後ろの、美冴さんの目を感じてきた。
やはり、美冴さんには隠せない…
わたしは、そう思い、恐る恐る、美冴さんを見ると…
え…
また、美冴さんの目は、違った色を浮かべていた。
え、なに?…
なんだろうか……
あっ…
そうか…
『なんとなくぅ、あっちんに似ていてぇ…』
越前屋さんの、言葉が浮かぶ。
そう、本当に…
敦子と松下秘書は、雰囲気が似ている…
美冴さんの目は、その想いの色。
「え…」
一瞬、美冴さんと目が合ったのだが…
すぐ、逸らしてきた。
「ただいまですぅ」
越前屋さんは、タクシー内のテンションのままに、準備室のドアを開け、そう元気に明るく入っていく。
「あ、お疲れ様です」
そして…
もう一人の、今や、わたしの片腕であり、心許せる存在となった、武石健太が出迎えてくる。
そして…
「別に何も無いんでスタッフのみんなは定時で帰らせましたぁ」
定時は五時半。
「うん、大丈夫よ、あ、それより健太たちも帰っちゃって良かったのに」
わたしは、美冴さんの後ろから、そう言う。
「え、あ、いや、ゆかり室長を差し置いて先に上がる訳にはいきませんから」
「ええぇ、違うでしょう、美冴さんを待っていたんでしょう…
ホント調子がいいんだからぁ」
わたしは、すかさずツッコミを入れた。
「え、あ、い、いや、それは…」
どうやら、図星みたい…
本当に、健太は、わかりやすい。
「あら、もお…」
そして美冴さんは、恥ずかしそうに、うつむく。
そう…
この明るく、軽い空気が、わたしの心を、緩めてくれる……
だが……
「あ、お疲れ様です」
そう言いながら、健太の後ろから、伊藤敦子さんが顔を見せた瞬間であった―――
「あ…う、うん…た、ただいま…」
わたしの心が…
一気に、揺らいでしまう。
いや…
これは…
昂ぶり―――
脳裏いっぱいに…
昨夜の、情景が…
敦子の、熱く、濡れた感触が、思い浮かび…
あ……
疼いてきた―――
「ごめんね、待たせちゃって」
「いえ…」
そんな、自分の昂ぶりの揺らぎを、誤魔化す意味でも…
できるだけ、冷静を装い、そう言葉を交わす。
心が、高鳴る…
そして…
斜め後ろの、美冴さんの目を感じてきた。
やはり、美冴さんには隠せない…
わたしは、そう思い、恐る恐る、美冴さんを見ると…
え…
また、美冴さんの目は、違った色を浮かべていた。
え、なに?…
なんだろうか……
あっ…
そうか…
『なんとなくぅ、あっちんに似ていてぇ…』
越前屋さんの、言葉が浮かぶ。
そう、本当に…
敦子と松下秘書は、雰囲気が似ている…
美冴さんの目は、その想いの色。
「え…」
一瞬、美冴さんと目が合ったのだが…
すぐ、逸らしてきた。

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