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シャイニーストッキング
第21章 もつれるストッキング5   美冴
 26 オスのスイッチ

「み、みさ…え………」
 彼は小さく身震いし、わたしの名前を呟いた。

 その瞬間…

 ズキズキズキズキズキズキ…
 更に強く、深いメスの本能の疼きのスイッチが入ってしまう。

 ゴクリ……
 わたしは、僅かに残ったカクテルを氷ごと一気に飲み干し…
 ガリッ…
 と、小さな氷を奥歯で噛んだ。

 微かに残っているわたしの理性が、そのカクテルの液体と氷の冷たさにより醒めると思ったのだが…

 ダメだった…

 ズキズキズキズキズキズキズキズキ…
 
 かろうじて残っていたわたしの理性は…
 常識が…
 完全に、メスの昂ぶる欲望の波に飲み込まれていく。


「ね、ねぇ…………」
 
 わたしはまた再び、あの夜のように…
 メスの疼きの昂ぶりに支配され…囁く。

「ねぇ…抱いてよ………」

 そして左手をカウンターの下に忍ばせ、彼の、右手を握り…
 自らの、スカートの裾から覗く、彼の足に絡めている黒ストッキングの膝辺りへと導いていく。

「ぁ…み、みさ…え……」
 彼は、このわたしのストッキング脚に触れた瞬間に…
 ジッと…
 このわたしの妖しく豹変した心の揺らぎの底を覗くかのように見つめ…
 そう小さく囁き、そして…

「そうか…うん…そうだな………」
 と、自らに言い聞かせるように頷き…

「そうだな……」
 再び、呟き…
 この触れている指先にグッと力と熱が入り…
 彼の目の色が変わった。

 いやその目の色からは…
 大原浩一というオトコの覚悟が決まり、オスのスイッチが入った想いが伝わってきたのだ。

「そ、そうか、そうだな……」
 そう頷きながら呟き…
 絡めた脚に触れた指先を、ツーっと上に向けて…
 つまりそれは、スカートの中へと這わせ、撫でてきた。

「そうだよな…こうなったらさ………だよな…」

 それは、あの抱かれた次の朝、彼が、わたしに云ったコトバ…

『そういう時は、治まるまでヤるしかないんだよ…』
 
 きっと今、彼はそれを思い浮かべているのだろう…

 そしてそれは…
 彼のオスの思いと、大原浩一としての…
 
 オトコの覚悟の開き直り…





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