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シャイニーストッキング
第21章 もつれるストッキング5   美冴
 24 メスの本能

「……だったら、わたしが……
  あの夜にゆかりさんから盗っちゃえば…
  奪っちゃえば…
  よかった……………」

 そうなのゆうじ、また、彼に、鎮めてもらえってことなの……

 この瞬間、わたしの自律神経の激しい衝動の…
 いや、激しく強い欲望の衝動のスイッチが入ってしまったのだ。

 そしてこのスイッチにより、わたしの心はメスの本能の昂ぷりに支配されてしまう…

「え、あ、み、美冴…くん?」
 そのわたしの変化に…
 いや、まるで豹変といえる目の色の変化と、この言葉のウラの意味に彼は、気付いたようであった。

 そうそれは前回の、つまり、あの『黒い女』からの覚醒のきっかけとなった夜にも…
 こうしてタバコの煙の揺らぎを見つめ、わたしは自律神経の衝動のスイッチが入ってしまい、強い欲望に支配された妖しい女へと豹変をし………

「そうよ…
 あの夜に、アナタをゆかりさんから盗っちゃえば、奪っちゃえばよかったのよ…」

「あ、え、美冴……くん?」

 そう、その想いは、彼に抱かれ、心に沸き起こった秘密の略奪の衝動…
 たから、彼にはこの言葉の真意までは分かり、いや、計りかねているはず。

 ただ、きっと、このわたしの雰囲気で、なんとなくは計ってはいるであろうが…
 もうわたし自身でさえ、自分の心のコントロールさえもままならないのだから。

 だからこの囁きと共に、自らのカラダの向きを彼に正体し、脚を…
 この黒いストッキングを穿いたヒールの爪先を、彼の足ににツーっと撫で、絡ませていく。

「あ…………」
 彼は、そう呟き、身動きもしない。

 そして再び、溶けはじめているロックグラスの丸氷が…
 キン…と鳴いた。

「あんな………オンナに………さぁ…」
 
 あんなオンナ…
 それは、松下秘書…

「あんなオンナにさぁ…渡すんだったらさぁ…」

 そう、敢えて『渡す』と、わたしのメスが囁く…

「あ、え…」
 彼は、コトバもないようだ…
 いや、このわたしの豹変ぶりに、声にならないのかもしれない。

 ドキドキドキドキドキドキ……
 ザワザワザワザワザワザワ……
 それに、この自律神経の高鳴りと騒めきは、この前の夜より強く、激しかった。

 それはさっきまでの『ひがみ』という、自分への侮蔑の想いの強さのせいもあるのかもしれない…

 

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