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Memory of Night 2
第50章 episode of 0
「こ、こんにちは! ご飯作りに参りました!」
結局連絡はせずに突撃した。呼び鈴を鳴らし出てきた桃華の前で、まるで道場破りにでも来たのかという勢いで挨拶とここに来た目的を告げる。
久しぶりに会う桃華は相変わらず寝起きそのままのような姿だったが、相澤が言うように髪が伸びていた。
より女性らしい顔立ちに見えてどきりとした。
「……材料なんもねーけど」
「え」
「あー……ちょうどいいや」
桃華は一度部屋へと消える。
財布を持って戻ってきて、秋広に万札を三枚渡した。
「野菜、肉、魚、醤油、めんつゆ、米も無かった……。あとダシ。飲み物とかも。秋広が前にくれたレトルトも全部終わった。インスタントとかレンジでチンできるやつも、全部まとめて買い出し頼んだ!」
「ええっ」
さすがにとんでもない量が予測される。
渡された金も今までよりかなり多い。
「桃華さんは……」
「シャワー浴びて待ってる。ーーじゃ」
秋広の返事は待たず、ドアが閉まる。
温厚な秋広も、さすがになんて横暴なんだろうと思わずにはいられない。
だが、拒否されずほっともしていた。また、桃華のうちに来るきっかけになったのだ。
秋広はにこにこと、買い出しに出かけるのだった。

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