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息子の嫁
第5章 デート(お墓参り編)

彼女は、尚もお墓に眠る叔母さんと話してた。
「この帽子。昨日、お義父さんに買って貰ったの。似合うかなあ?今日は、叔母ちゃんに見せて上げたかったから被って来たの。
お義父さんねえ私に、とっても良くしてくれるの。お彼岸とか月命日に、お義父さんが連れて来てくれるから、もっと叔母ちゃんに会えるようになるからね。
だから私だけじゃなく、お義父さんも見守って上げてね叔母ちゃん。」
そう、お墓に向かい話し掛けてた彼女の目から涙が、ぽろぽろと零れ落ち、それを見てた私も想わず貰い泣きしてた。
墓地には誰も居なかった。
泣いてた彼女の肩に触れると彼女が私に、すがるように抱き付き泣いた。
「麗奈さん。大丈夫かい?」
「お義父さんこそ運転、出来るの?」
「もう少し、ここに居よう?」
「うん。」
その後、私と彼女が墓石の前に並び、一緒に叔母ちゃんの墓に向かい両手を合わせ一礼し彼女の冥福を祈った。
墓地は高い場所にあり、そびえたつ大きな杉の木や、松の間から遠くに海が見えた。
今は、穏やかな海だったが、この海が荒れ狂い津波を引き起こし、多くの命と彼女の大好きだった叔母ちゃんさえも、その犠牲になった。
「麗奈さん。今日の海は穏やかだね?」
「そうね。この海がって、とても信じられない。」
私達は暫く、ここに留まり遠くの海を眺めていた。
「帰ろうか?」
私が、そう云うと「最後に」そう彼女が云い二人で墓石に一礼し、この場を離れ車まで歩いた。
車に乗ると彼女が「お義父さん。大丈夫?」と私に声を掛けた。
墓地は高台にあり、そこへ行くには海岸線、特有の急な坂で車どうしがすれ違えない程の細い道だった。
「大丈夫。帰ろう」
「うん。」
「この帽子。昨日、お義父さんに買って貰ったの。似合うかなあ?今日は、叔母ちゃんに見せて上げたかったから被って来たの。
お義父さんねえ私に、とっても良くしてくれるの。お彼岸とか月命日に、お義父さんが連れて来てくれるから、もっと叔母ちゃんに会えるようになるからね。
だから私だけじゃなく、お義父さんも見守って上げてね叔母ちゃん。」
そう、お墓に向かい話し掛けてた彼女の目から涙が、ぽろぽろと零れ落ち、それを見てた私も想わず貰い泣きしてた。
墓地には誰も居なかった。
泣いてた彼女の肩に触れると彼女が私に、すがるように抱き付き泣いた。
「麗奈さん。大丈夫かい?」
「お義父さんこそ運転、出来るの?」
「もう少し、ここに居よう?」
「うん。」
その後、私と彼女が墓石の前に並び、一緒に叔母ちゃんの墓に向かい両手を合わせ一礼し彼女の冥福を祈った。
墓地は高い場所にあり、そびえたつ大きな杉の木や、松の間から遠くに海が見えた。
今は、穏やかな海だったが、この海が荒れ狂い津波を引き起こし、多くの命と彼女の大好きだった叔母ちゃんさえも、その犠牲になった。
「麗奈さん。今日の海は穏やかだね?」
「そうね。この海がって、とても信じられない。」
私達は暫く、ここに留まり遠くの海を眺めていた。
「帰ろうか?」
私が、そう云うと「最後に」そう彼女が云い二人で墓石に一礼し、この場を離れ車まで歩いた。
車に乗ると彼女が「お義父さん。大丈夫?」と私に声を掛けた。
墓地は高台にあり、そこへ行くには海岸線、特有の急な坂で車どうしがすれ違えない程の細い道だった。
「大丈夫。帰ろう」
「うん。」

