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息子の嫁
第18章 捜索依頼
「そっか、今日は探偵の方と会ってたんだものね……。今夜は、駿の好きな麗奈のカレーだから、いっぱい食べてね?」

「大丈夫かい?」

「うん…。ちょっと酔ってるかな……。」


身体が、ふらつき立ってるのも危なかっしい程に彼女は酔っていた。

そんな彼女を椅子に座らせ、彼女のと自分のをカレー皿にご飯をよそい熱々のカレーを掛けテーブルに置き私達は食べ始めた。


「駿…。ごめんね……。」

「どうして謝るんだい?」

「だって私、酔ってしまって……。」

「うまい!麗奈のカレーは美味しいな?」

「駿…。」

「ほらっ!麗奈も食べて凄く美味しいぞ…。」

「うん…。」


食べながら時折、私は彼女を見てた。こんなに酔った彼女を見たのは、温泉に行った時以来だった。

カレーをスプーンで口元に運ぶのさえやっとのようだった。


「麗奈…。食べさせて上げようか?」

「ごめんね…。」


その後、彼女の隣に椅子を移動し彼女の口元に、スプーンで運び食べさせた。

「駿…。」

なんだい?」

「私、とっても幸せ……。」

「そうか?」

「うん…。駿が優しいから私、とっても幸せなの……。」


私も食べ終え、流し台で食器類を洗い終わり彼女を見ると、テーブルに頬を押し当て彼女は眠ってた。

その姿は、まるで幼い子供が食事中に眠ってしまった時のようで憎めない可愛いさがあった。

そんな彼女を両腕で抱き抱え、ベッドに運び静かに寝かせ衣服を脱がし、添い寝をするように私も身体を横たえた。

今夜も、色々と話し合おうと帰宅したが、今夜の彼女にそれは無理だった。

無邪気に眠っていた彼女の顔を私は、ただ見続けてた。
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