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息子の嫁
第18章 捜索依頼

彼と待ち合わせた喫茶店までは、徒歩で5分程だった。
お店の中に入るとお客は、一人だけで椅子から立ち上がり私の方へ歩みよって来た中肉中背の彼が待ち合わせた相手と直ぐ分かった。
探偵は、もっとがっしりした体格で大きいのかと私には、そうした先入観があったが、そうではなかった。
彼は、白い半袖のYシャツを着て、ネクタイはしてなかった。
互いに挨拶を交わし彼が居たテーブルに向かい合い私も座った。
「今朝ほどは大変失礼しました。」
彼が私に、今朝の電話での事を詫びた。
「いいえ気にしてませんから……。」
「いや――最近は色々とありまして田中様のお友達だったとは本当に失礼しました…。」
「色々、大変なんですね?」
「まあ色々ですよ…。」
彼が笑った。
「立花さんは、息子さんを探して欲しいとか?」
私は依頼する内容を彼に話して聞かせた。
「そうですか…。この件は一週間くらいで探し出せるとは思いますが見付けた後は、どうされますか?」
私は彼に、息子を連れ戻すために依頼した訳ではないことを彼に話し、手に持っていた封筒を差し出した。
「離婚届の用紙と息子の写真が入ってます…。息子を探し出し見付けたら、この離婚届を書かせて欲しいんです……。」
「息子さんには奥さんがいたんですね?」
「はい…。本当は探したくもないんですが早く嫁を自由にして上げたくて、こうしてお願いしてます……。」
「分かりました。では早速、仕事にかかりますが他に何かありますか?」
「息子の事は、私よりも友達の方が良く知ってると思います…。よろしくお願いします……。」
私は彼に頭を下げた。
お店の中に入るとお客は、一人だけで椅子から立ち上がり私の方へ歩みよって来た中肉中背の彼が待ち合わせた相手と直ぐ分かった。
探偵は、もっとがっしりした体格で大きいのかと私には、そうした先入観があったが、そうではなかった。
彼は、白い半袖のYシャツを着て、ネクタイはしてなかった。
互いに挨拶を交わし彼が居たテーブルに向かい合い私も座った。
「今朝ほどは大変失礼しました。」
彼が私に、今朝の電話での事を詫びた。
「いいえ気にしてませんから……。」
「いや――最近は色々とありまして田中様のお友達だったとは本当に失礼しました…。」
「色々、大変なんですね?」
「まあ色々ですよ…。」
彼が笑った。
「立花さんは、息子さんを探して欲しいとか?」
私は依頼する内容を彼に話して聞かせた。
「そうですか…。この件は一週間くらいで探し出せるとは思いますが見付けた後は、どうされますか?」
私は彼に、息子を連れ戻すために依頼した訳ではないことを彼に話し、手に持っていた封筒を差し出した。
「離婚届の用紙と息子の写真が入ってます…。息子を探し出し見付けたら、この離婚届を書かせて欲しいんです……。」
「息子さんには奥さんがいたんですね?」
「はい…。本当は探したくもないんですが早く嫁を自由にして上げたくて、こうしてお願いしてます……。」
「分かりました。では早速、仕事にかかりますが他に何かありますか?」
「息子の事は、私よりも友達の方が良く知ってると思います…。よろしくお願いします……。」
私は彼に頭を下げた。

