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息子の嫁
第18章 捜索依頼


今日は、探偵に智輝の捜索依頼をする大切な日だった。

依頼する探偵は既に決めてあった。

私は直接、会ってはいなかったが以前、女友達が夫の浮気で悩んでいた時に彼女が浮気調査を依頼した事がある探偵だった。

その調査をした時、とても良くして頂いたと彼女が、何か困った事があったらと私に、探偵社の名刺をくれてた。

私が目覚めた時、ベッドに彼女はいなかった。

ベッドに寝たまま、部屋の天井を見つめながら私は、考え事をしていた。

夕べ彼女にも話したが私は、職場を辞める事を既に決めてたし他所の、土地に移住する事も決めてた。

そうするのには、どうしても麗奈と智輝の離婚を急ぎ成立させる必要があった。

依頼して直ぐ見付かるものなのだろう等とまだ先の見えない事柄を考えていた時、彼女が部屋に入って来た。


「あらっ!もう起きたの?」


彼女が残念そうに言った。


「じゃあまた寝ようか?」

「朝食の用意が出来たら起こして上げようと思って来たのに……。」


「そうか…。おいで……。」


彼女の腕を掴み私の方へと引き寄せた。


「今朝は浴衣じゃないけどいいの?」

「残念だけど今朝は、麗奈を可愛いがってやる時間がないんだよ…。」


私は笑いながら彼女に言った。

私に腕を引かれ、ベッドの上にあがった彼女を組敷くように彼女の身体の上に乗った。


「忙しくてもキスは出来るから…。」

「うん…。駿、夕べはありがとう…。」


彼女と愛し合った翌朝、彼女は何時も私にそう言った。


「駿…。ご飯を食べよう?」
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